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真剣師小池重明 (幻冬舎アウトロー文庫)

真剣師小池重明 (幻冬舎アウトロー文庫)

真剣師小池重明 (幻冬舎アウトロー文庫)

作家
団鬼六
出版社
幻冬舎
発売日
1997-04-01
ISBN
9784877284596
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ジャンル

真剣師小池重明 (幻冬舎アウトロー文庫) / 感想・レビュー

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鉄之助

『盤上の向日葵』から「真剣師」を知り、読友さんの薦めもあってこの本につながった。面白すぎる、凄すぎる、こんな男が実際にいたとは! 驚嘆の連続だった。 真剣師とは、「賭け将棋で渡世する、いうなれば将棋のギャンブラー」。小池重明は「新宿の殺し屋」と呼ばれるほど、将棋が強い。生涯アマながらプロをも凌駕。だが将棋以外はまるでダメ。人妻との駆け落ち3回(勿論それぞれ相手が違う)、働いている店から金を持ち逃げすること数知れず。44歳で亡くなる、その最晩年に、世話をし尽くした団鬼六でなければ決して書けなかった怪作だった

2020/09/12

goro@80.7

何と言っていいのか分かりませんが酒と女と博打と将棋で散った真剣師小池重明、凄いわ~。人妻との駆落ち3度、金の持ち逃げ、サラ金地獄、詐欺事件に飯場生活のとんでもない人間の見本なのですが、将棋だけは強い!何度も裏切られたのに懲りずに肩入れする人達。嫌われ愛される特異な人。立ち直ろうとしても長続きせず、落ちて行っても将棋で這い上がる男。プロになれる機会も自分でフイにしてしまったり馬鹿もんなんですがね~プロも認めた将棋の特殊感覚を見てみたい。棋士は死んでも棋譜は残る。鬼六先生もそんな彼を見放せなかったんですね。

2018/09/10

澤水月

賭け将棋真剣師・新宿の殺し屋。乞食と娼婦の子として幼時から賭場仕切り…本人回想記は明るい。人妻と駆け落ち三度、寸借詐欺など素行故にプロ界から拒絶(時代?賭け自体は悪とされていない)。大一番の朝、留置所から現れたり対局中に横になって寝、大恩人も何度も裏切るのに人情味溢れ温厚。将棋に愛憎、離れては戻る。序盤は江戸風、中終盤に異様な野趣指しアマプロ唸らせ44歳で死す。指し書く場与えつつ振り回された鬼六の筆も甘苦交ぜ冴え渡る。藤井四段と同じ筋の愛知出、藤井も棋譜研究!私は歌舞伎町で20年前彼を知った(ぜひコメ続

2017/11/17

ノコギリマン

その無類の強さから「新宿の殺し屋」と呼ばれた、将棋のアマについてのノンフィクション。とにかく面白かった。将棋の才能以外は何もなく、ほんとクズ人間の代名詞みたいな男なんだけど、将棋を指させたら勝てる奴が誰もいないって、もうこれ男のアコガレでしかない笑 将棋界から追放されて、二年の飯場生活を経て、帰って来てからの無双っぷりとかたまらない。傑作。オススメです‼︎

2015/03/09

kazi

真剣士って言葉を知っていますか?賭け将棋を生業に生きる将棋ギャンブラーの事です。この小説で描かれているのは、千駄ヶ谷を中心に展開する“表”の将棋とはまた別の裏世界。薄暗い将棋センターで日銭をかけて深夜にひっそりとおこなわれる真剣将棋の世界です。大田学、加賀敬治、平畑善介、三崎巌、そして小池重明。現代に名前を残したこれらの真剣士たちは、昭和という時代にのみ狂い咲いた徒花であり、平成へ向かう時代に将棋界や日本社会そのものが洗練されていく中で、等しく消え去っていった存在でした。

2020/11/06

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