セックス障害者たち (幻冬舎アウトロー文庫 O 37-1)
セックス障害者たち (幻冬舎アウトロー文庫 O 37-1) / 感想・レビュー
三柴ゆよし
通常人の感覚からするとセックスって気持ち良いもので、というよりセックスとは気持ち良いものだという前提がどこかにあって、だからこそ、その疑似体験としてのAVというメディアが存在するわけだけど、この人、バクシーシ山下の場合、その前提からして、すでに異なっている。気持ち良いセックスなんてまやかしで、気持ち良くないセックスこそ真実なんだと言い切ってしまう。この前提はすごく怖い。私たちの生きている世界とは、まったく別の世界を生きている人がいる。AVがまともに観られなくなると同時に、若干の文学不審にも陥る危険な書物。
2011/03/06
ステビア
FREAKS!!!!!
2018/05/03
meganekuma
著者(AV監督)の巧みな猛獣使いっぷりに感心する。ある意味自分に忠実な、言ってしまえば社会適応性に欠けた出演者達を見事に操り、乾いたエンターテインメントに仕上げて提供してしまうあたりは才能なんだろう。冷静に出演者と自分自身さえ評価する視線には恐ろしささえ感じる。
2010/10/30
n75
AV監督バクシーシ山下による自身による自身の作品解説のようなもの。 先日読んだ「封印されたアダルトビデオ」に収録されていた作品もいくつか紹介されていて、内情を知ることができて面白かった。 終始淡々と解説されていて、AVという煽情的、さらにその中でも特異な作品を創る氏のイメージとはかけ離れていながらも、個々の出演者にまつわるエピソードなどが、よく人間味を表していると思った。 解説が高橋源一郎なのもよい。
2013/09/21
桜井晴也
ゴダール「映画史」みたいな本
2010/03/30
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