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睡沌気候

睡沌気候

睡沌気候

作家
コマツシンヤ
出版社
青林工藝舎
発売日
2011-06-30
ISBN
9784883793426
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睡沌気候 / 感想・レビュー

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傘緑

「(ひょうたんゼリー)『すずしい味だね』『これを食べてると、水母だった頃を思い出すようだわ』」、最初期のチャーリー・ブラウン顔の男の子たちの好奇心が、植物の成長や天体の運行や物語の螺子を巻く、紙とインクで描かれた一千一秒物語。リトル・ニモのような世界観の「SLEEP WALKER」、「お月様がポケットの中へ自分を入れて歩いていた(稲垣足穂)」そんなクラインの壺のような「最期のゲーム」、夜の世界をさ迷う逆柱いみりチックな「太陽の休暇」。「今晩のあなたの夢はきっといつもとは違う(稲垣足穂)」こと受けあいの一冊

2016/12/03

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

まるで、夢の中の出来事を見ているような作品。といっても、ふわふわとしたかわいいばかりの夢ではなく、どこか、心の奥底に潜んでいる普段は見えない暗い部分をあらわしているかのような少しグロテスクに感じる生き物や出来事に出会う夢の世界。もちろん、詩的なメルヘンの夢の世界もある。どちらも、人の心がみる夢。

2017/09/14

らん

「銀河鉄道の夜」「一千一秒物語」の世界、と読友様の感想にあったので読みましたがまさにそんな世界です!空にのぼる光の粒。ゆっくり動き出す星座達。蛇行する天の川や星々が輝く空がなんとも賑やかで、私も旧道135号線で開かれる電神祭に参加したい♪サイクリングライフの行き先も夢が広がる☆キノコの庭と化した町や化石好きの少年の父との冒険も楽しい。遠い海の記憶も好きだなぁ。シュールなお話の中に、幼い頃に空想していたような世界が広がっていて、ちょっぴり懐かしくて切ないような、でも大好きで、わくわくする楽しい時間でした。

2023/09/25

SGM

たむらしげるさんやキリコが好きで本作はそういったものに影響を受けているとの評を見聞きして読んでみた。悪くはないけどちょっと自分には微妙な感じだったかな。ちょっと作風が幼すぎる感じというかな。

2023/08/22

辛口カレーうどん

『8月のソーダ水』の方がメルヘンで好きだが、こちらもいい。 ややビターなファンタジーの世界。 男の子の宝物を入れた箱を、ひっくり返したよう。 台詞は少なく、しっかり書き込まれた絵で表現していて、この想像力がうらやましい。

2014/09/02

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