戦時の愛 (SWITCH LIBRARY)
戦時の愛 (SWITCH LIBRARY) / 感想・レビュー
ケンイチミズバ
ストーリーが短すぎて想像の余地が多分にある。ベッドに横たわる彼はアフガニスタンで戦死した彼の幻覚なのか、顔が潰れて帰還した彼を介護してるのか?ここが義理の両親の家なら後者だろうか。彼女がクリニックで卵子提供したのはもう彼が存在してないからなのか。精子を提供に来た身なりのいい男の一緒に子供を作らないかというジョークは彼女の状況にあってはジョークにならない。ボビーは遠くにいてアルカイダを殺しているなど戦争が日常のアメリカの笑うに笑えない描写。タイトルに込められたものが全体に共通するテーマと言うわけでもないが。
2021/07/27
のりまき
不思議な世界、でも現実とは離れていない。いつも寂しくせつなく少し優しい。最後の短編が特に好き。『心配ないわ、ダーリン。あたしが迎えに行ってあげるから。』
2022/02/23
アヴォカド
”奇妙な味”というのともちょっと違うんだよね。オチらしいオチがなかったり、この話そんなふうに流れていくの?と目が点になったりもするんだけど、妙に心地よかったり、ニヤリと笑ってしまったり。印象に残る。『それ』『あの、すみません』『おめでとうございます、男の子ですよ!』あたりが◎だった。(もっとあるけど)
2021/07/16
ねむ
ごく短い独立した短篇がたくさん。どれも不思議なストーリーというか、ほへ?と戸惑うような展開が多く、最初のほうはなんだかのれない感じで読んでいたのだけれど、だんだん面白くなってきた。訳者あとがきに「読み進めていくなかで、驚き呆れ感嘆する思いは、出来事や展開自体の珍妙さから、その珍妙さを語る語り口の方に移っていく」とあるのを見て、なるほど語り口に引きこまれて面白く感じてきたんだな、と納得した。そういうところを自分で考えて感想に書けない自分が情けなくもあるのだけれど。まじめな顔で変な話をする叔父さんという印象。
2021/08/08
まさきち
途中で読了諦めました。好き嫌いのありそうな作家。1〜2作品読むのはいいけれど、まとめて読むのはどうも食指が動かなくなった。nonsense 、という作風なんだと思う。
2022/05/07
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