ピノキオの冒険
ピノキオの冒険 / 感想・レビュー
紫陽花と雨
お友達の司書さんオススメの絵本。絵本ですがかなりボリュームの読み応えのあるお話。ディズニーのピノキオしか知らなかったので、はじまりがゼペット爺さんでないところ(チェリーさんて誰!?)からの短気なゼペットさんにおどろき、クジラじゃなくてサメだったり、猫と狐にしっかり天罰くだってたり、ピノキオが猫の手かじってたり、コオロギはピノキオに早々に潰されたり…何回諭されても懲りないピノキオの悪い子っぷりもかなりのもの!よく青い妖精さんが許してくれました(笑)緻密な絵は細部まで眺めて楽しめました。
2019/07/31
irom
子どもが借りてきた本だけど、予想外に過激な内容で面白かった。 子どもの未熟さの塊のようなキャラクターのピノキオ。導いてくれようとする大人は何人もいるのに、なかなか、その大人たちが考えるようには変われない。因果応報を散々経験し、自分で学んだからこそ、最後の姿があるし、これからも揺るがない人格として残るんだろうなと思える。ところでピノキオの未熟さは、どこか自分にも覚えがあり、よく無事に大人になれたもんだと思った。笑
2018/08/18
ochatomo
イギリスの絵本 初出はイタリアの子ども新聞、1881年から3年にわたり連載されたそうで36章から成り、英語版が1892年出版 ピノキオの改心がちっとも続かないのでこちらも根気がなくなりそうになったがインノチェンティ氏の挿絵を頼みに読了 失敗をたくさんしないと身につかない、見捨てないということか 原題“The adventure of Pinocchio” 元本1988年 1992刊を新装2013刊
2018/12/17
ruki5894
混んでるスーパーで駄々をこねている子どもを見ると「あ、ピノキオだ」と心の中で言う。『子どもとは愚かで思いやりのない役立たずでろくでなしのなまけもの』だから、休みなのに大して家の事もせず怠けている自分に「この、ピノキオめが!」と自分にツッコミを入れてみた。
2016/03/04
あおい
悪い事をするとかならず自分に返ってくる。それはそうなんですが、善悪の判定が厳しすぎて、子供が読んだら深刻になりすぎるんじゃないかと感じました。ちょっとした失敗が千倍ぐらいの不幸となって帰ってくる。精密な挿し絵が、文章により現実味を与えていて怖いです。でも、無知な子供に良い事と悪い事の区別ができるようになってもらうには、このくらいの過激さは必要なのかも?名作だし、怖い内容に反して描写や展開がコミカルで面白いので、自分に子供ができたら一度読み聞かせてみようかな、と思いました。 それにしても素晴らしい挿し絵だ。
2015/09/09
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