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マルセル・デュシャン論

マルセル・デュシャン論

マルセル・デュシャン論

作家
オクタビオ・パス
宮川 淳
柳瀬尚紀
出版社
書肆風の薔薇
発売日
1991-01
ISBN
9784891762384
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マルセル・デュシャン論 / 感想・レビュー

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音姫

現代美術の父と呼ばれるデュシャンについての美術論。あまりに有名な「泉」男性用便器にサイン(偽名)、もちろん出展を断られる。彼の作品は芸術か否か。魅了されない物をわざと選び、鑑賞する者に考えてもらう。その思考過程を楽しむ事が「美術」と言われると妙に納得。ダダイズムを主張したのも鑑賞側を重要視するから。「大ガラス」の解説「グリーンボックス」作成に影響を与えた詩人たちの考察が素晴らしい。20年近く内密に制作された遺作「与えられたとせよ」は「世界とデュシャンの和解」と述べ、類例ないデュシャン擁護を貫く。

monado

後半の『大ガラス』論の「★水はつねに★複数形で書く」はかなり難解。なんとなく雰囲気程度は味わえたくらいであった。造本が素晴らしいので、読まないとしても本棚に飾っておきたい一冊である。

2014/06/05

zuckermen08

オクタビオ・パスはやはり詩人なのだなと。デュシャンの奇々怪々な紋中紋の世界を言葉によって凝視するその試み、お見事。

2013/10/24

O. M.

「大ガラス」と「遺作」といった作品を中心に、デュシャンがやろうとしたことを解説したエッセイ。内容が難しいので、初心者向きではないです。私もちゃんと内容を理解できたかどうか・・・。「芸術活動の目的は作品ではなく自由であるということ」という文章が読後に残りました。

2013/08/24

サイコ

デュシャンの絵画が提示する批判とは何か。作者ー作品ー鑑賞者、このように作者と鑑賞者の間には二つの溝がある。作者の意図は鑑賞者に直接に伝わることはなく、作品を介在させざるを得ない。それが解釈の生ずる隙だ。解釈の存在が、作者の作り出したものと、鑑賞者の受け取るものに違いを与える。『大ガラス』の未完は、デュシャンの意図を固定せず、解釈が流動的する。意図=「観念」の不在は、流動的解釈を含めてひとつの作品にさせる。

2012/12/24

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