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塚本邦雄 (鑑賞・現代短歌 7)

塚本邦雄 (鑑賞・現代短歌 7)

塚本邦雄 (鑑賞・現代短歌 7)

作家
坂井修一
出版社
本阿弥書店
発売日
1996-08-01
ISBN
9784893730893
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塚本邦雄 (鑑賞・現代短歌 7) / 感想・レビュー

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かふ

塚本邦雄短歌の入門シリーズの体裁を取って、百首の一首鑑賞。塚本邦雄は、前衛短歌のリーダー的存在でもあるし、膨大な短歌と共に評論も数多くあり、一度に捉えるのはなかなか無理な歌人ではあるが、思考としては釈迢空のうたの世界と重なる。和歌は日本の敗北で持って終わった世界であり、それ以降の短歌は滅びの挽歌であるという釈迢空はそれを感傷的な心持ちだったのだろうが、塚本邦雄になるとむしろその滅亡したものだから幻想世界で楽しめる、またそういう世界の滅亡を見てみたいとするものがあるのかもしれない。

2023/01/20

yomihajime

戦後を代表する前衛歌人だが、日本のヌーベルバーグと言われた大島渚同様、作品そのものより権威を解体しようという意思を感じてしまう。故に80年代以降のライトバースやそれに連なる歌人の登場の中で影響力は弱まったような気がする。そして今、塚本邦雄は権威になったような気がする。その意味で香川景樹にも比せられるのでは。暴論。

2013/01/27

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