水俣事件 The MINAMATA Disaster 桑原史成写真集
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水俣事件 The MINAMATA Disaster 桑原史成写真集 / 感想・レビュー
ぐうぐう
水俣病の患者は、身体の自由を奪われ、言葉さえ奪われることも多い。その胸中の想いを伝える術のない患者と出会い、石牟礼道子は『苦海浄土』を書いた。患者達の言葉にならない想いを、言葉にしたのだ。桑原史成は写真で患者達の想いを掬い、伝える。本書には、半世紀以上にも渡って水俣を撮り続けた桑原の写真が収められている。『苦海浄土』で杢太郞として描かれた一光少年もいる。1960年、祖父にご飯を食べさせてもらっている4歳の一光の写真と、2011年、車椅子に乗る55歳の一光の写真。(つづく)
2017/05/25
ochatomo
この本で水俣病は戦前から発生していたこと、まだ解決してはいないことを知る 幼時の事故で独眼となった作者は当時高価だったカメラを父から贈られ、写真家を目指す第一歩で誰よりもはやく水俣を写した 約3万コマを見直した本人すらその記録の貴重さに驚いたとあとがきで述べる 元朝日新聞記者の西村幹夫氏による巻末「偉大なノーテンキということについて」で作者と水俣事件の経緯、秘話を紹介 年表・英訳付記 2013刊
2018/03/18
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