朝からずっしりミルクポット (ぷちぱら文庫 9)
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朝からずっしりミルクポット (ぷちぱら文庫 9) / 感想・レビュー
サイバーパンツ
名家の生まれというブランド、お嬢様であるがゆえに生じる周囲の視線、巨大なペニスを持つということ…伊織は様々な型に嵌められることで、自己愛と自己完結による歪んだ檻の中に自身を閉じ込めていく。そんな彼女が唯一抑圧から解放されるのは、射精の快楽に身を任せるとき。彼女はペニスと同一化することでしか自由になれない。理解者の説得程度では、ペニスの暴走は止められない。言葉すら理解不能となりオナニーと化した、理性を捨て去ったその先でしか、結局のところペニスという型の中でしか、彼女は生きられないのだ。
2017/08/20
五十貝ボタン
ふたなりお嬢様の爛れた生活を描くゲームのノベライズ。基本的な設定は、アレがアレしてしまったばかりにズったりコいたりすることばかり考えているような(不憫な…)お嬢様の伊織が、いかに社会に排斥され(そして興奮し)、助けを求めても拒絶され(そして興奮し)ていく、破滅的なストーリーが主となっています。嬉しいことがあっても悔しいことがあってもそのままオナニーを初めてしまう彼女がどうやって社会生活に折り合いを付けていくのか。アレのことしか考えられなくなるだけで悪い子ではないので頑張ってほしい……
2020/08/06
あかふく
書物が書物を越えようとする。その文字の質量を本当に感じさせてくれる数少ない本だ。本作のヒロイン、祐希堂伊織は何重にも囲まれている。祐希堂家というブランドに対する使用人たちの目、クラスの人たちの目、姉が不良とされていること、そして自分が女でありながらペニスを持っていること、またそのペニスが規格外であること。しかしそもそもこの書物は囲われている。書物として。はじまりがあり、おわりがある形式に縛られている。もちろんそれは「流通」するものとして作られねばならないためにある「型」であるわけだが、
2013/07/24
ひろにゃご
チ○ポがゲシュタルト崩壊起こしました。
2015/06/17
neutanz
心的欠落(モノは付いてるけど、故の)の救済のお話。オチへの展開が悲壮で呻きをあげてしまう。良かった。
2011/08/04
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