ぞうさん、どこにいるの?
ぞうさん、どこにいるの? / 感想・レビュー
Kawai Hideki
図書館の検索コーナーで娘が「ゾウの絵本を読みたい」というので。ほとんど字のない、かくれんぼ絵本なのかなーと思って借りてみたら、結構、シリアスなメッセージが込められていた。最初は、見開き一面一杯の木々の中から、ゾウさん、オウムさん、ヘビさんの3匹を探すのだが、3ページくらい進むと、そのメッセージに「あっ」と気がつく。そして、当然の帰結に落ち着いたかと思ったら、さらにそこから一転するのも面白い。
2016/07/03
ネギっ子gen
【失われゆく森の危機を、子どもたちにどのように伝えるか――】ぞうさんたちはどこ? 深い森の中では、なかなか見つかりません。でも、次々と木が切り倒され、家が建ち始めると――。ユーモラスな絵に込められた、著者の環境問題への強烈なメッセージが響く絵本ですが、著者が『ウォーリーをさがせ!』をヒントに構想を練ったというだけあって、子どもが「ぞうさん、どこにいるの?」「あ、おうむ、ここにいた!」「へびはどこかなぁ~」などと楽しめます。柳田邦男訳。文字はない。リノリウム版画の技法を用いたという絵が、良い味を出している。
2021/12/14
gtn
動物園の象さんは、象さんではない。象さんに戻すのも、人間次第。
2022/05/05
shiho♪
図書館絵本。次男は調べ学習の授業でSDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」を調べたとのこと。折角なので関連する絵本を一緒に読んでみました。これは低学年向け。 絵探しになってて、次男も「どこだ?」と楽しんでました。しかしページをめくるにつれ、森に隠れているゾウさんが見つけやすくなります。なぜなら木が伐採され、開発が進んでいくから…。 次男は、「そういえばクマやサルが山からおりてきて人間を襲うニュースが多いね。これもそういうことだよね。」と気づいた様子。悪者にされてるけど、そもそもは人間が原因なのよね。
2023/10/10
ヒラP@ehon.gohon
作者が述べているように、「ウォーリーをさがせ」のような絵本ですが、ぞうもオウムもヘビも、森の木がどんどん減っていくので、居場所がなくなって行くのが可愛そうです。 自分の家の周りを見回しても、だんだん緑が減って、次第に色んな動物たちが減って行くのがわかります。 たまに隠れきれなくなったタヌキやハクビシンと出くわす町。 絵本では、ぞうさんたちは船で別の島に逃げ出すけれど、そこも決して安心できそうになさそうですね。
2016/03/21
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