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「生きるに値しない命」とは誰のことか―ナチス安楽死思想の原典を読む

「生きるに値しない命」とは誰のことか―ナチス安楽死思想の原典を読む

「生きるに値しない命」とは誰のことか―ナチス安楽死思想の原典を読む

作家
カール ビンディング
アルフレート ホッヘ
K. Binding
A. Hoche
森下 直貴
佐野誠
出版社
窓社
発売日
0000-00-00
ISBN
9784896250367
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「生きるに値しない命」とは誰のことか―ナチス安楽死思想の原典を読む / 感想・レビュー

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更紗蝦

手に取ったタイミングがタイミングだったので、相模原の殺傷事件を念頭に置いて読みました。前半はカール=ビンディング&アルフレート=ホッヘ著『生きるに値しない命を終わらせる行為の解禁』の全訳、後半は訳者による「批判的評注」で構成されており、前著はナチスの安楽死政策との関連が強いとされている本だそうなので(ただし明確な関係性については具体的な検証はされていないそうです)、一体どれだけ差別的な内容なのかと思ったら、意外にも優生思想はかなり希薄で、医師と法律家の二つの視点から安楽死に関する見解を述べている本でした。

2016/08/19

またの名

障害児達が「腹が立つほど繊細さに欠ける言動を向けられ、見世物になり、不躾に眺め回され、度々嘲り嗤われてきた」のを見てきたと言う法律家ビンディングは、「同情」ゆえに彼らと家族と介護者を病苦から救うため生きるに値しない命を殺さねばならぬと書く。精神科医ホッヘは社会の生産性や福祉コスト、国威発揚を理由に、その障害となる者達の除去を唱える。批判的評注が訳者により付されていることを反実仮想的に考えれば、原文が危険で非道でグロテスクだとのコメントがなかったなら、そのまま現代でも流通する言説として現れてはいなかったか。

2016/09/02

tellme0112

相模原の事件があり、手にした本。言葉はわかりやすいのに読むのに時間掛かった。考えないと読み進められなくて。いやあ、読みにくかった。注釈から読めば良かった。途中から、いきつもどりつ、読み比べながら読む。死刑制度はなぜあるのか?すごく野蛮な制度に思えた。知性優位の人間観というところでは、学習指導要領改定で人材育成に重きを置き始めたらヤバそうと思った。

2016/09/16

こばまゆ

相模原事件の暗たる想いで本書を読んだ。第1次世界大戦後の1920年にドイツで、法律家文ビィングと医師ホッヘによって書かれた小冊子「生きるに値しない命を終わらせる行為の解禁」の原典を訳したもので、後半は批判的評注が書かれている。ナチスの障害者の安楽死を行う上で、参考にされたのでは?といわれる書である。がんの末期患者など痛みを伴うものへの安楽死の話しから始まり、それが重度の障害者にまで拡大された思想。批判的評注に期待して読んだが、なんだか難しくて私には何がいいたいのか理解できなく残念だった。すぐ読める厚さです

2016/08/01

Aby

テキストが発行されたのは1920年.第一次世界大戦休戦から2年目だ(T4作戦が行われるのは1939年).「(生きる)意思/意志の欠如」と「経済的負担」が手を結んでいる.続いて,久しぶりに米本昌平「遺伝管理社会」を読むか.それにしても「生きるに値しない命」とは,パワーワード過ぎる.

2018/09/28

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