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銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜

作家
宮沢賢治
清川あさみ
出版社
リトル・モア
発売日
2009-11-26
ISBN
9784898152782
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ジャンル

銀河鉄道の夜 / 感想・レビュー

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ちなぽむ

「カムパネルラ、僕たちどこまでもどこまでも一緒に行こうねえ。」 僕たちは天を駆けすべてを見たような気がした。あまい苹果をかじって、鳥はお菓子の味だった。永遠を一瞬で得た。美しい鉱石も、自分のものに出来たろう。 ひとりだと恐ろしかったろう。汽車にも乗れなかったろう、切符も渡せなかったろう。 美しい森だった、美しい鉱石だった、美しい川だった。 「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」

2019/10/07

masa@レビューお休み中

銀河鉄道の夜は、ますむらひろしさんの映画で何度も見ているから、物語は覚えていました。でも、原作の文章はきちんと読んだことがなかったんですね。改めて、大人になってから、銀河鉄道の夜に触れてみると、しんみりとした切ない気持ちになってしまいますね。映画のイメージもあり、清川さんのアートもきらびやかで派手なものを想像していたのですが、どちらかというと地味で落ちついた感じでしたね。もしかしたら、ジョバンニとカンパネルラの気持ちに寄り添って、モノトーンにしたり、どこか無機質な情景に仕上げているのかもしれないなぁ。

2013/04/24

ちはや@灯れ松明の火

叶わなかった最后の約束が、今も耳に響く。遥かな宙を渡る少年たちの旅路、其の果てに待つ永訣の気配を感じるからこそ、声にならぬ孤独が喉を塞ぐ。すぐ隣に居るのに、こんなにも遠い。黒いびろうどの夜の帳に散りばめられた透きとおることばたちを彩る刺繍。淋しさは銀の糸、やわらかな雨のように降りそゝぐ。哀しみはビーズの星、涙の雫のように零れ出す。ほんとうのさいわいのためにできること、できたこと。赤くあかるい蠍の火が胸に灯るから、眩しさに泣きたくなる。最后の約束は、君の耳にも残っている?どれだけ離れても、心はずっと傍に。

2010/12/24

依空

ジョバンニとカンパネルラ。この有名な作品の中で私が知っていたのは、2人の名前だけ。まさかこんな展開のお話だったとは… 幻想的で哲学的で、大人の為の寓話なのですね。解釈に迷う部分が多々ありますが、生と死、本当の幸いとは?ということを考えさせられる物語でした。この本を手に取ったきっかけは、清川あさみさん。ページを開いたそこにあるのは、黒と青と銀と、幻想的な光の世界。この幻想的な話が、刺繍、ビーズ、スパンコールをふんだんに使った清川さんの作品とこれ以上ないくらいにマッチして、素晴らしい世界観が広がっていました。

2017/01/04

ひめありす@灯れ松明の火1124亡羊會

あの天のお星様は何でできているの。太陽の屑でしょうか。月の欠片でしょうか。ミルクの塊でしょうか。びろうどに止められた蝶の羽でしょうか。いいえ、あれは写真に一針ずつ通された、沢山のうつくしいものたちであります。ビーズにスパンコール、数多の色糸達。紛い物の宝石たちが、沢山、沢山、寄り集まって、本物の宇宙にも負けない位にキラキラと、一面輝いているのです。女職人の手が時には残酷に赤い命を燃え上がらせて、時には幻想的に青白いスティションを浮かび上がらせて、あなた方のこの、銀河鉄道の夜に一つの息吹を与えているのです。

2013/12/18

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