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琉球怪談作家、マジムン・パラダイスを行く

琉球怪談作家、マジムン・パラダイスを行く

琉球怪談作家、マジムン・パラダイスを行く

作家
小原猛
出版社
ボーダーインク
発売日
2016-08-01
ISBN
9784899823032
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琉球怪談作家、マジムン・パラダイスを行く / 感想・レビュー

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澤水月

戦前からの井戸ウガン(拝所)がそのままマックスバリュ若狭店に! 物凄い彼岸志願の地続き感を感じる。ユタ(トキ、ノロ。拝み祓う人)は島の者がなりたくなくとも「かかって(カンダーリして)」なるものなのに、本土由来のユタ教室免状発行なる怪しげなもの、新たなウガン作る新興宗教はびこり…。七色の髪飾り(元結)は興味深い。魔物に女性が局部晒す話に驚愕、天の岩戸も同じじゃん! 地上戦以前にも豊かに霊?いた地。方言は解説され読みやすく面白く怖い話ばかり。にしても、かつてよく使ったネット古書さりぃの人だったんだよなぁ。多才

2016/09/15

澤水月

何度読んでも胡散臭い琉球ユタ免状の話は凄い、ブランドだけにカネや功名求める土地外のヤカラ湧く…。ヤンキー凸系とは違う歴史ある地のガイド本にもなっており若狭マックスバリュを訪問地に加えたく。沖縄旅前に再読。

2018/09/26

やんも

京都生まれの琉球怪談作家が、取材の裏話や沖縄の妖怪について考察する1冊。ユタと行動を共にする話、沖縄のパワースポットを利用して信者を集める新興宗教や力に目覚めた人の話が興味深い。力がある人は実際にいる、しかしそれが善人とは限らないという著者の考えが印象的。沖縄の妖怪については、沖縄の歴史や文化を取り入れて妖怪誕生の謎を考察。これもなかなかおもしろい。『琉球怪談』、『沖縄の怖い話』にはまった人は是非読んでみてほしい。

2016/08/30

katerinarosa

沖縄怪談で有名な著者が怪談集の裏話や役所に勤めていたときの話など、エッセイあり、考察ありの盛り沢山な一冊。怖い話もちゃんと出てくるので、その手のものが好きな人にもオススメな一冊。

2017/01/25

Smith, Ordinary. Person.

 怪談集ではなくエッセイという体裁。前半は怪談集では読めない、実体験に基づく著者のユタや沖縄怪談や沖縄そのものへの付き合い方・考え方が綴られている。後半はマジムン(妖怪の類)を軸に、著者なりの沖縄民俗の考察が綴られている。一部は本土または世界の昔話にも共通するロジック・パーツもあって、齧っている人なら「ん、これは」と思う人もいるかもしれない。きっと沖縄には、埋もれていたり戦争で途絶えてしまったりした話や史実がまだまだあるに違いない。著者には怪談と一緒にこういうものをこれからも採集して考察を進めてほしい。

2016/08/08

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