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沖縄怪異譚大全: いにしえからの都市伝説

沖縄怪異譚大全: いにしえからの都市伝説

沖縄怪異譚大全: いにしえからの都市伝説

作家
小原猛
出版社
ボーダーインク
発売日
2021-07-30
ISBN
9784899824077
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沖縄怪異譚大全: いにしえからの都市伝説 / 感想・レビュー

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あたびー

沖縄で収集した実話怪談を何冊も上梓しておられる小原猛さんが、たくさんの資料を読んでこれはというものを系統別に編んだ新旧の都市伝説本です。沖縄には独自の宗教や祖霊に対する考え方、妖怪がありますが、読んでいると日本の他中国や遠くはヨーロッパなどの伝説と共通する色合いなどが見えてきて、古来から海上運輸通行の要所であった沖縄の姿が感じられます。筆者が言われる沖縄の伝承には他所よりも怪異譚が多いと言うのが興味深かったです。あと、筆者が直に体験した都市伝説の成り立っていくさまなども。

2021/08/15

かおりんご

「怪異譚大全」とあるだけに、新旧の沖縄の怪異譚が分かりやすくまとめられている。今までの小原さんの作品とは、ちょっと違うテイスト。琉球王朝時代の話や戦後の話なんかもあり、とても興味深く読んだ。沖縄という土地柄もあるのだろうけれど、中国と日本の融合のような怪異が面白い。

2021/10/21

澤水月

ゴルフ場に「ペナルティーにならない神様の井戸」。「ワンコインユタ」が実在、口伝えで別の地の噂と合体変化。神隠し生還者は蹴って正気に戻す…が、右脚で蹴るか左かで意味異なり…著者が聴き取った話が壮絶。今も語られるヤギの妖怪。キジムナーは必ずしも牧歌的妖怪でなく凄惨な制裁下すことも。搾取・天災疫病・戦など生き抜いた人々の息吹渦巻く。琉球王朝頃から薩摩藩支配下、大戦、BB弾転がる現代まで、沖縄で語り書き留められてきた奇談の数々、多数の字誌(あざし)等、地誌に宝見出す傑作(地名細かい記述)。前書き後書きまで濃密必読

2021/10/21

ワタナベ読書愛

2021年刊行。沖縄各地に伝わる怪異現象あれこれ集。時代はいろいろで、特定できないもの、薩摩の支配下、戦中戦後、などなど。書くのが憚られるものは筆者の判断で無難な表現に改められている。理不尽な殺され方をしたり、やってはいけないことをやってしまったりしてとんでもない結末を迎える。断片的な話は、読者が自由に想像力を働かせる余地がある。昔の怪異が現代も同じパターンで出現したり、逆に時代の流れに負けて消えていったり。予想外の展開や、不思議すぎて意味不明な大胆な話もあり、バラエティに富んでいる。異界へようこそ。

2021/10/08

○△□

沖縄方言の固有名詞が難しかったけど、全部の話がおもしろかった。マジムンは本当は怖い存在のはずなのに、なんだかチャーミングに思えてしまうのも沖縄らしさなのかな。

2023/02/19

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