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不完全なレンズで―回想と肖像

不完全なレンズで―回想と肖像

不完全なレンズで―回想と肖像

作家
ロベール・ドアノー
Robert Doisneau
堀江敏幸
出版社
月曜社
発売日
2010-09-20
ISBN
9784901477765
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不完全なレンズで―回想と肖像 / 感想・レビュー

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keroppi

先月、ロベール・ドアノーの写真集を見て、他の本も見たくなり、図書館に予約した。この本は、写真集ではなく、ドアノーの回想による文。回想と言っても、まるで銀盤に焼き付けられた記憶のように、断片的で、感覚的。被写体となる詩人や画家や作家やパリの風景が、その時受けた感覚のまま綴られる。説明を読まなければ、それが誰かすら分からない。しかし、惹きつけられる。その人が誰か分からない写真に惹きつけられるように。

2019/04/04

ネロリ

ドアノー自身による回顧録。レジスタンス運動、写真の立場、友人たち、時勢、写真の商品化や抽象化などについて。特に興味深かったのは、ブラック、レジェ、ピカソ、ブランクーシ、などの撮影の仕事。彼らの自宅を訪ね、撮影の許可を貰おうとするのだけど、一筋縄ではいかない。画家たちの個性が見えた。言葉たち。「身体の曲がった人々がその店に入り、まっすぐになって出て来る。イメージの盗人には見逃せない細部だ。」「ぶらつきは孤独な悪徳である。」パリの街を歩いて待ち続けた観察者。翻訳は堀江敏幸氏。

2012/04/21

niaruni

きみが《写真を撮る》って動詞を活用するときは、いつだってレンズの半過去でなんだ、というジャック・プレヴェールの巻頭のことばが印象に残る。写真についてはまったくの素人だけれど、収録されている写真を見ると、なんだか悪戯小僧の優しさであったり思い遣りであったりするようなものを感じる。

2010/12/03

メルセ・ひすい

14-20 赤24 訳不良 ・・・雑誌の中の裸の女性は、羽毛布団のなかの羽毛だ。羽毛で雑誌がふわっと膨らみ、売れていく …生まれつつあった神秘主義派溶解した劇場の階段はしなやかなお嬢さんですっかり満たされた。20世紀の巴里を撮り続けた不完全自伝。「創始者である以上に観察者であること」 稀有な被写体をめぐる貴重な思い出話であると同時に、ひとつの散文作品にもなっているドアノーの文章。パリを愛し、パリに愛された写真家の言葉のスナップショット。街と人、写真をめぐる30話。                     

2010/11/30

宮月中

悪文と名高いそうだが知らずに読了。言葉とつかず離れずで遊ぶのが好きな人だったんだろうなという印象。写真家として好きなのもあるかもしれないけれど、自分にとっては好みの作品です。

2015/07/26

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