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ペルセポリスI イランの少女マルジ

ペルセポリスI イランの少女マルジ

ペルセポリスI イランの少女マルジ

作家
マルジャン・サトラピ
園田恵子
出版社
バジリコ
発売日
2005-06-13
ISBN
9784901784658
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ペルセポリスI イランの少女マルジ / 感想・レビュー

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夜間飛行

革命って何? キャデラックやメイドは恥ずかしいの? わからないことだらけなのに何かがわかったと思い込み、五百人が虐殺された日にメイドと一緒にデモに参加するイランの少女マルジ。母のビンタの痛みは生きる証だしヒントなのだと思う。イラク軍の空爆に怯えながら、ラジオから流れる旧国歌を聞いて感動する所や、バクダット潰滅の報に小躍りする父を見て父への不信を解く所など、ナショナリズムではあるが偏狭さを感じない。理念や思想ではなく生きる実感をありのまま描いているせいだろうか。少女の知りたい気持、やり切れなさ、怒りに共感。

2017/03/25

アキ

1980年10歳のマルジが経験したイラン革命後の社会を子ども目線で描いた漫画。ペルシャ(イラン)は642年アラブによる侵入を受け、ゾロアスター教からシーア派のイスラム教に改宗した。その後8世紀他国に支配され、1501年サファヴィー朝によりペルシア帝国は復興した。19世紀英露の緩衝国となり、1925年レザー・ハーンがイランを開国。第2次世界大戦後、米英は彼の息子パーレビを即位させた。石油事業の利権争いとホメイニ師の革命で1979年パフラヴィ―は国外に退去、多くの市民の血が流された。14歳で国を去るまでを描く

2020/02/27

どんぐり

イラン初のマンガ作品。モハンマド・レザー・パフラヴィー国王は1979年まで王位にあったが、この年、ホメニイ師指導の革命によって国外へ退去。1980年、学校でヴェールの着用が義務づけられる。軍隊とデモ隊との間で発砲と投石、政治犯の解放、イラン・イラク戦争、スカッドミサイル、著者14歳にて亡命。この1979年のイスラーム革命以降の体著者マルジャン・サトラビの体験を描いているのがこの作品である。

2015/04/03

たまきら

石井さんの本を読んで再読。イランで生まれ、育ち、ヨーロッパへと旅立つ主人公=著者。上流階級出身の女性だからこういうことができたんだよね、と冷たい目で見る人もいるかもしれない。けれど、こういう女性が立ち上がって語るからこそ、知ることができることがある。日本の漫画もすごいけど、こういう漫画もすごいと思う。

2019/05/28

tama

他市図書館からのお取寄せ 08年にアニメ化したペルセポリスを見た。その後何かのきっかけで本の存在を知ったので。この本は、モノクロ漫画でスクリーントーンなどボカシ効果が全く使われていない。絵は巧い!非常に独特で且つ表情豊か。今の日本マンガの好みとは全然違う絵。アニメの前半、主人公マルジの10歳から、海外留学する14歳まで。9歳のときイスラム革命が起き、原理主義に基づく政策が進められる。イランという国は自国民の弾圧を一体いつ頃から続けているんだろう?100年以上? 

2016/08/09

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