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ゾラン・ジフコヴィッチの不思議な物語 (Zoran Zivkovic's Impossible Stories)

ゾラン・ジフコヴィッチの不思議な物語 (Zoran Zivkovic's Impossible Stories)

ゾラン・ジフコヴィッチの不思議な物語 (Zoran Zivkovic's Impossible Stories)

作家
ゾラン・ジフコヴィッチ
巽孝之
Zoran Zivkovic
山田順子
出版社
Kurodahan Press
発売日
2010-10-15
ISBN
9784902075168
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ゾラン・ジフコヴィッチの不思議な物語 (Zoran Zivkovic's Impossible Stories) / 感想・レビュー

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りー

なるほど、何ともジャンル分けしがたいこの作風はファンタスチカと呼ばれるに相応しい。SFでも幻想でもあり、大人向けでも子供向けでもあり、国民性が出ているようでも出ていないようでもある絶妙な力加減、大好きだなあ。

2015/11/29

ドン•マルロー

著者はユーゴスラビア出身。本書は三つの掌編が収録された短編集。どの作品も独特の味わいといおうか、世界観があり、幻想文学と一括りにしてしまうには抵抗を覚えるほどだ。確かにボルヘスからの影響は随所に感じられるのだが、余韻を残さぬさっぱりとした結末はどこか星新一のようでもある。『ティーショップ』は主人公の女性が”物語のお茶”を注文したことから、店員や来店客たちが順々に不思議な物語を話しだすというストーリーだが、本書を読んでいるとそれだけで、あたかもその女性の追体験をしているかのような、そんな心地に誘われる。

2016/02/23

内島菫

三篇の短編がおさめられているが、いずれにおいても“際”や“境界”で不思議な体験をする(してしまう)のは女性たちである。「ティーショップ」では、語り手や物語の中の主人公を様々に変えながらも、まるで一人の人物/一つの物語の変奏のように物語が展開され、最後には聞き手の女性もその物語に加わるかのように、身一つで書かれていないページへ飛び込んでいくであろうところでこの物語は閉じられる。「火事」では、ある女性の夢のヴィジョンが、現実においてパソコンのスクリーン上に視点を変えて変奏される。

2019/12/10

きゅー

短編が3作品収録されているが、いずれも素晴らしい味わいだった。読後の印象はとても穏やか。上品な和菓子を頂いた時、甘みが喉の奥から立ち上ってくるようにじんわりと物語の妙が感じられる。そしてその味わいは、作品を読んでいるあいだじゅう節度を保ちつつ、一定の強さで残っている。静かな波が繰り返し寄せるのを聞いているうちに意識がふわりとするように、ジフコヴィッチの話術には精神を蕩けさせる何かがあるようだ。ぜひ他の作品も翻訳してほしいものだ。

2013/08/22

南雲吾朗

ユーゴスラビア(現在はセルビア在住)のSF作家の紡ぎだす3編の短編集。不思議な物語。後書きを読むと、色々執筆しているようで、その上経歴も面白い。「ティーショップ」は物語のすすめかたが面白い。他の作品、特に「第四の円環」を読んでみたい。

2017/12/24

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