きみに読む物語
きみに読む物語 / 感想・レビュー
kanegon69@凍結中
ノースカロライナの美しい景色、特にカヌーで川を漕いでいくシーンの表現は秀逸です。目の前に美しい景色が浮かんできます。そして、再会したノアとアリーの様子がこの本の約7割を使って非常に美しく、情熱的に、揺れる心、でもどうしようもなく相手を愛する気持ちが描かれています。そして、後半は年を重ねた二人の様子。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、こちらも映画では表現しきれない心の内側の思いがすごく丁寧に描かれていてよかったと思います。この本の結末は映画とは違いました。でもこれはこれで素直に受け入れられました。
2019/08/12
エッちゃん
一人の女性を愛する男性の姿を綴った純愛小説です。実話に基づいた 作品で映画化されたのですね。記憶を失っても、ただ一人の人を愛し続けられるって凄いことです。映画も見てみたいです。
2019/09/11
ユーさん
以前、『メッセージ・イン・ア・ボトル』を読んでから、次の作品も読んでみたいと思い、ブックオフで見つけて購入しました。2作とも想像つかないストーリーにドキドキ感が高まり、今回も感動を覚えました。大切な大切な2人の気持ちを永遠に通わせる言葉の数々、そして「詩」「手紙」。今更ながら、こんな恋愛をしてみたいと強く思います。
2016/05/06
SOHSA
《購入本》「愛する」とはどういうことなのか、かつて多くの愛の形が示され、語られてきたが、本書で著された愛もまた深く大きい愛のしるしだった。時間の流れは愛を風化させない。人の心のなかで少しずつ形を変えながらもむしろ育っていくもののようだ。現実の世界では奇蹟は必ずしも起こらない。しかし、そこをめざす過程こそがまさに奇蹟はなのかもしれない。
2015/04/26
つね
ノースカロライナの色彩に満ちた森と川面に浮かぶカナディアンカヌーに乗った二人のシルエット。詩篇と共に流れるような美しい訳で紡がれるノアとアリーの情熱的で甘いラブストーリー。まあ、自分の身には起こり得ないシチュエーションと思っていたが、後半は一転して誰の身にも起こり得ること。読んでいて辛くなった。ただ、齢80にして、夫はこれほど妻を愛せるものなのか。そしてこの奇跡も積み重ねたものがなせる技か。清涼剤として味わうにしては少し重たく感じたが、映画は観てみたいと、私にとっては珍しく思った。
2019/09/16
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