KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

谷川俊太郎質問箱 (Hobonichi books)

谷川俊太郎質問箱 (Hobonichi books)

谷川俊太郎質問箱 (Hobonichi books)

作家
谷川俊太郎
江田 ななえ
出版社
東京糸井重里事務所
発売日
2007-08-08
ISBN
9784902516142
amazonで購入する

谷川俊太郎質問箱 (Hobonichi books) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

seacalf

世知辛さに狭くなった心に効能がある一冊。数ある質問の中でも『大人になるということは、どういうことなんでしょう』と『色気とか色香ってどうしたら出るのでしょう?』という問いへの谷川さんの答えがお気に入り。取るに足らない疑問や、誰にも相談できないような思い詰めた悩みがあったとしても、谷川さんの本が教えてくれる。そう思うとほっと安心できる。ほかほか、ぽかぽかする。余裕が広がる。この本のページを開くと、そんな言葉が待っている。

2019/01/17

風眠

明確な答えやアドバイスがあるわけではないのに、どうしてこんなに納得できるのだろう。それはきっと、こういう発想もあるんだなという部分で、心がフッと軽くなるような感じがするからだろう。人間が生きていること、生きているから悩みがあって、疑問がわいて、そして時に切実なことに対して、好奇心がむくむくと湧いてくるような。「言葉で問われた質問に、いつも言葉で答える必要はないの。」という言葉を読んで、あぁ誰かと話をしたいなと、ぼんやり思った。谷川俊太郎氏のユーモアと真摯がまざりあった、ゆるっとしていて深い一冊。

2013/08/01

ユメ

どんな質問に対しても、谷川さんが変に理屈をこね回したりなどせず、率直に心に浮かんだことを答えているのがすっと伝わってくる。巻末で糸井さんが「答の雛形を使わずに生きていきたい」と言っているまさにその通りで、いつも文章をどうにか繕おうとして悪足掻きしている自分が恥ずかしい。谷川さんの回答は「優しい」というのとはちょっと違って、価値観の異なる他者の存在を受け容れているんだな、と感じさせる。「『もういいや!』に代わるものとしてぼくは『ここらでひと休み』をおすすめします」この本は、寒い冬に飲む温かいスープみたい。

2014/10/27

パフちゃん@かのん変更

ほぼ日刊イトイ新聞に連載していたものだそうです。中には詩人に訊く問題じゃないだろと思うものもありますが、谷川氏は真摯に答えていらっしゃって素敵です。「生物はなぜ左右対称か」や「心配は必要か」などの質問に対する答えが好き。「好きな人をどうやったら信じられますか」という質問に信じる気持ちは謙虚さから生まれてくると思います。(以下略)という答えも心に響きます。谷川氏、1931年生まれですが、詩人の感性は年を重ねても硬くならないのですね。

2016/12/25

けんとまん1007

素晴らしいの一言。流石、天才詩人の答えはレベルが違う。いろんな要素がたっぷりと含まれているにも関わらず、軽い感じで伝わってくるのが凄い。ユーモア、ウィット、哲学、物語などなど。思わず、クスッとしてしまうのが多い。でも、深みはとんでもないものがある。

2017/10/23

感想・レビューをもっと見る