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小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ

小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ

小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ

作家
平川克美
出版社
ミシマ社
発売日
2012-01-20
ISBN
9784903908328
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小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ / 感想・レビュー

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Miyoshi Hirotaka

近代以降の人間の進歩の歴史は、自然の脅威をコントロールすること、人間の可能性を引き伸ばすこと。しかし、それらがコントロールできたと思い込んだときに人間は種としての生存戦略を解除する方向に歩んだ。それが人口減少。我々は、自分には関係のないはずの「いま・ここ」に生まれたことに対する責任を持つ必要に迫られている。それは、市場主義の自己責任とは正反対の不条理で損な役回り。小商いは経世済民。「規模の大を追わず、 経営規模としては、むしろ小なるを望み・・」終戦直後にソニーを設立した井深大は今の課題を見通していた。

2014/01/10

あちゃくん

平川さんにしても、橋本治さんにしても、内田樹さんにしても、養老孟司さんにしても、僕の考えている方向性のだいぶ先を歩き、そしてそこで知得した事象を言語化してくれて、僕の行く先を照らしてくれるありがたい存在。学生時代に読んだ、橋本さんの「貧乏は正しい!」シリーズを読み返してみたくなりました。

2013/04/21

ツバメマン★こち亀読破中

「小商いとは、『いま・ここ』にある自分に対して責任を持つ生き方」のこと…小さなビジネスの始め方の本かと思いましたが、良い意味で裏切られました~(さすがミシマ社!)僕にとっては、グローバリズムというものに抱いていた疑問(←笑)に分かりやすくこたえてくれる1冊でした!オススメ!

2018/08/11

Gatsby

「小商い」という言葉になじみがなかったのだが、読み進めて納得。小商いのミシマ社からの出版で、とてもやさしくて、あたたかい本に仕上がっている。物知りのおじさんからいろいろと面白い話を聞かせてもらっているという感じで読み進められた。日本社会がオリンピックの前後で大きく変化したという説には、非常に興味を持った。なぜなら私は東京オリンピック年生まれだからだ。新幹線が開通した年でもある。自分の生まれた年に大きく変わった日本。そして、中国もオリンピック・万博というイベントを経て、日本と同じように変化して行くのだろう。

2012/01/23

たかやん

今も尚、特にテレビからは「"経済成長"さえすれば万事が上手くいく」とでも言ってるかのような威勢のいい声が聞こえてくる。アフリカの人々までが乗用車を乗り回すまで経済成長し続けるんだろうか。そんな漠然とした疑問と向き合える本。「なにかがわかるには時間がかかるのです(p222)」とのお言葉に甘えて、まずは"縮小均衡"という考え方の種を植え始めたということに。

2018/02/08

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