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映画を撮りながら考えたこと

映画を撮りながら考えたこと

映画を撮りながら考えたこと

作家
是枝裕和
出版社
ミシマ社
発売日
2016-06-08
ISBN
9784903908762
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映画を撮りながら考えたこと / 感想・レビュー

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かみぶくろ

商業性と作家性を兼ね備える(日本ではもはや絶滅危惧種だろう)是枝監督がデビューから20年の軌跡を振り返るファン必読の書。全作品について、テーマ、演出の狙い、想い、撮影秘話なんかを惜しげもなく披露していて、鑑賞の参考どころか、もはや感動した。芸術家風を吹かすこともなく、我々と地続きの普通の思考で、誠実に悩み、考え、一歩一歩挑戦していくところに超好感。個人的には『空気人形』のテーマに関する言及「他者に息を吹き込まれることで満たされていく=空虚とは他者に開かれる可能性である」って部分で目からウロコが落ちた。

2016/07/12

なゆ

是枝監督の映画の雰囲気が大好き。是枝作品の根っこみたいなものが、この本から見えてくる。うなずける言葉がたくさん。ディレクターとしてTVのドキュメンタリーの世界で見えたもの感じたもの、撮りたいものとの距離感。そこから映画へ。私の大好きな「歩いても歩いても」は是枝監督自身も思い入れある作品だが興業的にダメで、映画はしばらくお休み宣言をするほどだったとか。映画を撮るための経済的な話とか、各国国際映画祭の学ぶべき点、残念な点、あとはバラエティと欽ちゃんについての話も面白かった。パルム・ドール受賞、本当に良かった。

2018/06/28

ぶんこ

映画よりは本なので、映画を監督を主にして観るという視点がありませんでした。それだけに映像好きな家族の好きな監督礼賛話はチンプンカンプンだったのが、この本を読んで気持ちが一新されました。今は是枝監督の作品を集中的に観たいです。特に「奇跡」は子どもたちと監督のやりとりを読んで「このシーンは何を考えているのですか」と聞く子供に驚嘆しました。子供だからと侮れない。またラフォルジュルネでお馴染みのフランスのナントで、映画祭も行なわれているとは驚きでした。ナントのように映像や音楽に力を入れている都市は素晴らしい。

2018/07/05

R

是枝監督が半生を振り返りながら、都度作ってきた作品に対する想いや、考え、当時の背景や人とのかかわりなんかを丁寧に書きとめた本でした。読むドキュメンタリのようでもあって、大変興味深い内容でした。映画を撮るということが、こんなに様々な論理を用いていると知らなかったので、とても新鮮に読めました。撮影方法だけでなく、役者にどう演じさせるか、本当に撮りたいものは何かを突き詰めていく思考過程が描かれていて面白かったです。映画は、難しく見ることもできるコンテンツだと思い知らされました。

2017/05/13

しゃが

おもしろかった、映画ファンでもないが。映画やテレビのありかたに優しく、正直に誘ってくれ、是枝さんの悩み、葛藤もあり、本のなかのドキュメンタリーだった。全作品を振り返るなかで、私が好きな作家や詩人、気にかけている人、過去のドキュメンタリーが出てくる。この是枝さんのものを見る眼差し、社会を視る眼に共感を覚える。「‥意味というかたちで生をとらえていません。…生に意味をもたせると意味のある死、意味のない死という考え方が出てくるような気がする…」「意味のある死より、意味のない豊かな生を発見する」が印象に深く残った 

2016/08/07

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