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似合わない服

似合わない服

似合わない服

作家
山口ミルコ
出版社
ミシマ社
発売日
2017-08-20
ISBN
9784903908953
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似合わない服 / 感想・レビュー

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♡ぷらだ♡

表紙のインパクトある熊のぬいぐるみ(?)をかぶった人間のイラストにひかれて読んでみた。4ページ目にいきなり「ピンクのジャージ上下に金髪、朝マックの袋を抱えて純白のベンツから降りてくる」とある。この本って、もしかして怪しい人のエッセイかと思いきや、乳がん闘病後の話だった。なぜ自分はがんになったのか、謎を解こうともがき、がんにならない生き方を探し求める。著者の生まれ成長した時代は、便利で速くて美味しいものが求められた時代。もちろんその恩恵もあるが、また害もある。生き方を考えさせられる1冊。

2019/09/27

kuri8655

〈私が六本木に住んでいた頃、●●●という店があった。前はあったが、今はない〉に始まる前半は、同じ時代を過ごした者として共感できた。〈前はあったのに、もう、ない。けれどそこで過ごした時間は今も生きていて、私もこうして生きている〉このとおりに感じることが私にもしばしばある。しかし、癌からの回復の過程をつづる後半には、正直ちょっと引いてしまった。同じ病を経験しても、違うものであるな…と。そんな事は賢い著者はよく分かっている、とよく分かるけれども。〈似合わない服〉という比喩は巧い。しかし、自分が選んだものなのだ。

2018/12/02

小豆姫

癌になって、これまでの生活を省みてもろもろを削ぎ落としてったら、感覚が研ぎ澄まされすべてが不要だったのだと気がついた。いろんなことが見えてきた。現代社会の病理は、あまりにも行き過ぎた不自然な生き方にあるってこと。自分の体内から聞こえる悲鳴は、ほら世界のあちこちで起こる戦争もテロも災害も事故とも、ぜんぶ地続きで繋がってるんだってこと。ずんずんと本質に切り込んでゆく。おとぼけの表紙絵からは想像つかないくらい、真摯で深い思索の書。

2018/02/05

はな

乳がん闘病記を読んで、もっとミルコさんの事が知りたいと思って手にとった。癌になった原因を探ろうとするミルコさん。華やかな出版業界で、編集者として大活躍して、お金もたくさん稼いで、東京での華やかな暮し。大成功した人、すごい人と言えると思う。でも、大量生産大量消費の果てに、自身のがん発病があったのではないか?とも考えている。社会のあり方、時代のあり方、仕事のあり方、自分の体への意識、いろんな要素が渦巻いていて、個人の力ではもはやコントロールはできない。コントロールできるなんてこと自体、幻想なのかもしれないけど

2018/09/17

uri。

★★★★★…タイトルからお片づけの本かと思って読み進めたら全く違う。深いお話。癌を克服した著者が癌を経験したからこそ気づいた、今のあり方を書いた本。よかった。色々考えさせられた。一庶民ができることは小さいけれどそれでも身の回りにあることから手をつけていきたい。このままでは、人類も、地球も(壮大過ぎるが)壊れてしまうだろうという危機を感じた。原点回帰、もう少し不自由だった時代に戻りもう少しゆっくりいきていきたい。考えさせられた。

2018/04/05

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