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批評のジェノサイズ―サブカルチャー最終審判

批評のジェノサイズ―サブカルチャー最終審判

批評のジェノサイズ―サブカルチャー最終審判

作家
宇野常寛
更科 修一郎
出版社
サイゾー
発売日
2009-10-16
ISBN
9784904209011
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批評のジェノサイズ―サブカルチャー最終審判 / 感想・レビュー

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鷹図

宇野常廣による文芸時評と勘違いして手に取ったら、サブカルチャーとその周辺論壇についての対談集だった。多種多彩な人名が毀誉褒貶と共に列挙されているが、宇野氏ご執心の、悪罵の対象となっている人物の名前が終ぞ明かされず、リアリティを欠いているのが残念。しかし「弱めの肉食恐竜」「マナカナで双子丼」「ビキニアーマー文化圏」など、よく分からないけど罪深い事は何となく分かる言葉の数々に出会えたのは僥倖だった。ところで「サークルクラッシャー」って、村上かつらの「サユリ1号」が元だと思っていたけれど、宇野氏発信だったんだね

2010/12/29

おーしつ

批評そのものは(俎上に偏りはあるものの)面白いのに、すぐに業界(人)や前世代批判に矛先が向かってしまうのが勿体無い。 そこへの敵愾心がエネルギーになっているという部分もあるのだろうが、「そんなに怒らないでよ」、と原田知世症候群だった中年オタク(からも落ちこぼれたが)としては思う。 全てを恋愛コンプレックス、マチズム、マザコンに結びつけ過ぎるきらいもどうか。 情報の過多が、タコツボ化・島宇宙化を助長するというのは同感だが、そこから宇野が更科の宿題にどう答えていくのかに期待したい。

2010/07/19

みみみんみみすてぃ

☆ 百円で買っても不快でした。二節くらい読んで本ごとゴミ箱に捨てました。以下、僕からの批判の要点を書きます。  宇野の、「小説や文学を売れているものだけを分析する」態度が何より気に食わなかった。川上未映子の「乳と卵」の売れ行きは10万部程度のものだった、それは現代にあって小説は文体よりも物語のほうを(大衆は)求めているからだ……で、だから何? 物語に即した小説を文学ではやれってか? 批評家の仕事としてお門違いもいいところだ。売れている作品、流行の作品だけを批評すればいいってわけではない。根本が間違っている

2016/01/22

ハチアカデミー

D かつて批評家という職業があり、その肩書きを持つ人間がもっともらしいことを語りお金を稼ぎ、一角の人物としてもてはやされた時代があった、ということの記録。気の利いた思いつきと社会へのクレームを語れば批評なのか… 他者にバカということで、自らの価値を高めているだけで、その批判が自らも傷つける諸刃の言説であるという自覚もない。新刊が話題になろうが、テレビに出ようが、この書籍を流通させ、また自らのプロフィールに書名を記載し続ける限り、宇野氏の本は手に取らないと心に決めた。

2012/02/16

onaka

見たこと、読んだことのない作品が多く引用されているが、言いたいことはわかる。ノリでサクサク読める対談集。最後の10年後の仮想対談は、そうきたかぁ感と未来予測のテキトーさで、それなりに楽しめる。けど、全般的に内容薄いかな〜。とりあえず、「ゼロ年代の想像力」を読んどけば、これはスルーしても良いかも。

2010/05/26

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