バス停に立ち宇宙船を待つ
バス停に立ち宇宙船を待つ / 感想・レビュー
ひびつき
詩集。本文の紙が折ごとに7色あって不思議な装幀。静かで深い宇宙が広がっている。宇宙船を待っている。
2016/03/14
Yuko
「東京では穴は夜空に開いていて ニューヨークでは青空に開いている 東京でぼくは上昇していかなければならないが ニューヨークではさらに下降していくのだ(『宇宙船』より) “歌う詩人”友部正人、5年ぶりの新詩集。」 久しぶりに詩集を読む。 詩もいいが、ナナロク社の仕事もいい。 ブックデザインは大島依提亜。 軽くて開きやすいPUR製本を採用。 本文には、折ごとに異なる7種の紙を使用し、パラパラとめくると虹のような色の変化を楽しめます。 側面は「三方金加工」でまぶしい金色に輝いています。 (出版社より)
2016/02/17
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装丁がかわいい。
2018/08/15
なおぞーちゃん
友部正人「バス停に立ち宇宙船を待つ」(ナナロク社)読了。この小さな本の中には、ただただ宇宙が広がっている。この本を持ってバス停に立っていたら、宇宙船がやってきて、本当に宇宙に行けるんじゃないかと思える。この本をポケットに入れてたら、いつでも宇宙に行ける。何よりこの本は顔がいい!
2015/10/14
麻衣
煙を吐くのがすきなきみは、夜とだけかかれた標識の下で、しずかに歌をうたってる。目覚まし時計をセットしたら、眠りくじらのうたうレイトショーを観に行こうよ。天頂へバスで行こう。お気に入りの傘は置いておいで、今夜は星が降るから。天使は10階で降りた。きみは薄く笑いながら、吐いた煙に夜の名前をつける。窓枠にすわった女の子、きっと満月で満たされたいんだろう。天頂へバスで行こう。軽い靴を履いておいで、今夜は星が降るから。死者は10月で降りた。降車ボタンは押さなくていい。そうして来たる、今日の日はさよなら。
2019/08/02
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