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現代人の祈り―呪いと祝い

現代人の祈り―呪いと祝い

現代人の祈り―呪いと祝い

作家
釈徹宗
内田樹
名越康文
出版社
サンガ
発売日
2010-07-02
ISBN
9784904507599
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現代人の祈り―呪いと祝い / 感想・レビュー

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fishdeleuze

宗教家の釈徹宗氏がホストで、内田樹、名越康文をゲストに迎えた対談・鼎談集。第一章は内田、第二章は名越、三章は三人の鼎談、四章は再び内田となっている。主なテーマは「呪いと祝い」、「お坊さんと精神科医による人間分析」「顔と人格」。各テーマもそれなりに興味深いのだが、この本の面白いところはむしろ話がどんどん脱線してしまうところだと思う。

2015/03/31

tetsu

★2 内田樹の本が読みたかったのだが、この宗教家との対談集はちょっとはずれか。ネットでのブログ炎上は現在の呪いというのは面白かった。 宗教は、死後や生まれ変わった後にいいことがあるように来世利益を求め、今生での行いを良くしましょうという教えと思うが、これだけ科学が発達しいろいろなことが分かってくると、死後の世界や輪廻転生というより、多くの人は、現世利益を求めるようになってきたのではないか。生きているうちに幸せになりたいとか、目の前にある不条理をなんとかしたい、などは、もはや宗教では救えないのかもしれない。

2017/04/13

白義

「呪いの時代」と比べるとより納得率が高く、統一した話を展開している。前著への違和感もある程度払拭できた。呪い、というのは例えばキツい過去が現在に押し寄せたり未来がかき消えたり、時空が狂ったものなのだという印象が深い。例えば、トリックスター的にそれを脱臼して、新たな時空に統合したり、具体的な分析によって自ずとあるべき文脈に収めること。解呪の作法と感性みたいなものが学べる。名越康文の話が予想以上に面白く、よくわかるのが意外だった。存在の薄皮を剥いでいくというフレーズがいい

2013/08/02

marmelo

僧侶でありながら仏教のみならず社会学的な知見をも有する釈氏、学者によっては偏重しがちな理論を精神性や身体性と絡めて実学として展開する内田氏、博学と精神科医としての実体験がそのお話に読み手の興味を引き込む名越氏の対談・鼎談集。私たちが普段感じてはいるけれど明確には捉え難いもの、在るようで目には見えないもの、そうしたものを三者三様の立場から突き詰めていく議論の過程と終着が面白い。言葉、芸能、人間個体が持つ力や価値について今一度考える契機を与えてくれる。

2017/04/30

Gatsby

呪いということに対して、非科学的という印象を強く持っていたが、意外と身近なところで自分も呪いにはまっていることに気づいた。この3人の本ということで期待して読んだが、期待通り楽しく、かつ知的興奮を得られる本であった。

2010/08/04

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