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消されたマンガ

消されたマンガ

消されたマンガ

作家
赤田祐一
ばるぼら
出版社
鉄人社
発売日
2013-07-22
ISBN
9784904676806
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サザエさん一家が漂流!? 人権、エロ、宗教、盗作…闇に葬られたマンガのウラ事情

『消されたマンガ』(赤田祐一、ばるぼら/鉄人社)

 「ハワイ旅行に出かけたサザエさん一家が飛行機事故に遭い、海に投げ出された一家は名前の通りの生物になって海に還った」――これは、国民的マンガ『サザエさん』(長谷川町子/朝日新聞社) の最終話とされる都市伝説のひとつだ。

 7月に出版された『消されたマンガ』(鉄人社)に、サザエさんの最終話に関する気になる話が掲載されている。いまはなき出版社・姉妹社から出版されていた単行本68巻(最終巻)の最後に収録されていた「ひょうりゅう記」が、朝日文庫版では未収録になっているというのだ。

 そもそも本書は、人権、猥褻、宗教、著作権、盗用疑惑などの問題でお蔵入りとなった“いわくつき”のマンガ60作品を紹介したもの。さまざまな作品の封印理由が、当時の社会背景や業界のウラ事情などを交えながら明かされている。

 著者は、編集者として『磯野家の謎』(彩図社)などのヒット作を手掛けた赤田祐一氏と、『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』(翔泳社)などの著書で知られるばるぼら氏。

 例の『サザエさん』の朝日文庫版で封印…

2013/8/21

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消されたマンガ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

山田太郎

結局読めなくなるとどんなもんかと思って読みたくなるが実際読んでみるとたいしたことないのが、世の常だと思った。最近自主規制が激しいから消される前に消えてるので、世知辛い世の中だ。

2015/02/18

なる

いろいろな事情があって掲載誌から無くなってしまったマンガを戦前戦後、70年代、80年代、90年代、2000年以降に分けて紹介している。『のらくろ』『サザエさん』や手塚治虫、藤子不二雄、赤塚不二夫といった重鎮の作品もその憂き目に遭っている。中には過剰すぎる抗議が元になっているものもある。興味深いのは作品ではなくコマ外の注釈(編集者が入れたもの)がきっかけで連載中止へと追い込まれた『勉強しまっせ』(みやうち沙矢)。作品自体は問題がないだけに切ない。読みたいのはやっぱり漫画太郎先生による『珍入社員金太郎』だな。

2022/02/18

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

差別表現、グロテスク、過激な性描写、クレーム、自主規制などによって、発禁や単行本未収録になった漫画を紹介している。そら、これは無理やろ……というものから、なんで、これが?と思うものまで。藤子不二雄『狂人軍』や、あさりよしとお『ラジヲマン』(原発ものの超ブラックコメディ)、『キャンディキャンディ』など、もう読めないのかと思うと読んでみたいと思う作品も。

2016/06/16

akihiko810/アカウント移行中

古本再読。有害指定、クレーム、盗用などによって「消された(回収された」漫画紹介。印象度B  再読なので、部分読み。手塚「アポロの歌」(エロ)、ジョージ秋山「アシュラ」(人肉食)、平田弘史「血だるま剣法」(部落差別)の顛末を語った巻末部分の「証言」が貴重な資料。手塚の「アポロの歌」はいつか読みたい

2022/04/10

みなみ

今読んでも「やっぱり・・」と思う漫画もあれば、「こんな事くらいで?」と思う漫画もありました。どの作者の方も情熱を持ち一所懸命描いていた事が伺えます。著者は客観的に書いているのでこちらも冷静に面白く読めました。「血だるま剣法」「つんではくずし」は読んでみたいと思いました。

2016/03/26

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