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喫茶店で松本隆さんから聞いたこと

喫茶店で松本隆さんから聞いたこと

喫茶店で松本隆さんから聞いたこと

作家
山下賢二
出版社
夏葉社
発売日
2021-07-16
ISBN
9784904816370
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「喫茶店で松本隆さんから聞いたこと」のおすすめレビュー

作詞家・松本隆が喫茶店で語った、いまを生きるための言葉が心にささる1冊

『喫茶店で松本隆さんから聞いたこと』(山下賢二/夏葉社)

 会話というのは、声を発して話をすることで周囲の空気を震わせ、その音の波が相手の耳へ伝わり、相手が理解することで成り立つものだ。しかしその音の波はすぐに消えてしまうので、自分の頭の中で相手の言葉を記憶しておかないと、話した内容もいずれ消えてしまう運命にある。

 しかし相手の発言に感じ入ったり、悩んでいることにヒントや答えを与えてくれたり、必死の思いや願いであったり、大切な人が贈ってくれた言葉といった自分の心の奥深くまで届いた話は、長く記憶に残るものだ。そして時折その言葉を記憶の箱の中から取り出して噛み締めると、改めて温かな気持ちに包まれる。その一番良い保存方法が、聞いた話を文章としてまとめておくことだろう。もちろん録音でも動画でも構わないが、紙に落とし込まれた文字というのは、話とはまた別の温かさを持っているものだ。

『喫茶店で松本隆さんから聞いたこと』(夏葉社)はタイトルの通り、書店営業や企画編集などを行う京都・ホホホ座のメンバーである山下賢二さんが、作詞家の松本隆さんから京都の喫茶店で聞いた話…

2021/8/14

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喫茶店で松本隆さんから聞いたこと / 感想・レビュー

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ばんだねいっぺい

何気なく撮った写真の中にという話が刺さった。結局は、血の滲む努力でしかない。

2022/10/10

阿部義彦

私も応援している小出版社、夏葉社から素敵な佇まいの本が出ました。直ぐに読み終わる位薄いですが、中身は濃いです。そうか「ときのふるい」ですか、ユーミンの言う「時薬」と似たような意味ですね。ゆでめんの歌詞カードに影響を受けた面々の名前が書かれていましたが、それは遡る聴き方を提唱したと言う事でした。ルーツ探しの音楽の旅は本当に素敵です。当時は歌詞カードや本などの活字くらいしか調べる方法が無かったので今のネットみたいに芋づる式に同系統の音楽が流れるのは便利でもあるがそれによって失われた何かがありますねー。

2021/11/26

おおにし

松本隆が喫茶店で気楽に語ったことをまとめた本だが、なかなかの名言集だと思う。『愛とは何かなんてわからない。わからないからいっぱい何か書いてる。それはゲーテだってホメーロスだって同じ。』齢を取るとラブソングは書けなくなるというのはまちがい、『(恋を)きっとみんな、忘れてるだけだよ。忘れて上書きしちゃんだよ。劣化した何かを。』ラブソングの巨匠松本隆らしい言葉たち。

2021/10/11

kochi

松本隆が関西の喫茶店で語る、人生や詩作について。神戸で暮らしていることは、別のフリーマガジン『水道筋読本』で知っていたが、正直、あまり松本隆と言ってもピンとこなくて、松田聖子もあんまり知らんしなぁ、と読んでいて、「ガラスの林檎」「Sweet Memories」が出てくると、まるで、思い出起爆スイッチ^_^ だんだん思い出してくる。さすが、天下を取ったことのある人で、個性が強い人の自信に裏付けられた発言やエピソードは、イノダコーヒーさん他で、しんみりと聞くのが良いのかも。イノダのコーヒー飲みたいねぇ。

2021/07/22

かめぴ

これは良い。とにかくオシャレ。スーパークリエイティブ。ホホホ座の山下氏が著者!であの松本隆を書く、もう素晴らしすぎてこれを見つけた自分をあらゆる角度から褒めたい。SNSがインフラ、目から鱗だった。当たり前の事かもしれないけど。天才の言葉って本当染み入るわ。

2022/01/08

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