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橋爪大三郎のマルクス講義 (飢餓陣営叢書)

橋爪大三郎のマルクス講義 (飢餓陣営叢書)

橋爪大三郎のマルクス講義 (飢餓陣営叢書)

作家
橋爪大三郎
出版社
言視舎
発売日
2014-01-31
ISBN
9784905369790
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橋爪大三郎のマルクス講義 (飢餓陣営叢書) / 感想・レビュー

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ころこ

前に読んだ橋爪と中田考の著作が見事だったので、本書を手に取りました。有効性を失ったマルクス主義を現代に読み替えるのは、グローバル資本主義の行き詰まりを打開するヒントが隠されていると直観するからです。中田との議論は地球規模の課題をカリフ制が克服できるかというもので、変な議論でしたが非常に有意義でした。カリフ制をマルクス主義に置き換えると、本書の議論の土俵は出来上がります。しかし、インタビュアである佐藤という人物の論点の設定が現実に近すぎるというのが本書の失敗です。マルクス主義に倫理を読み込み、資本主義の欲望

2018/09/15

kenitirokikuti

図書館にて。2010〜12年くらいに行われた講義。橋爪氏には吉本隆明と小室直樹の門という認識を持ってるけど、OKよね。自分は90年代後半から00年代前半に小室を後から集めて読んだ。こういう経済学はひさしぶりに読む。半分は「マルクスのモデルは線型(linear)」で済むなぁ。ほか、アダム•スミスの考えはアトミズムだが、マルクスは「類的存在(gattungswesen)」、乱暴にいうと単位が高度に抽象化された個々人(インディヴィジュアル)ではなく、子孫を残す…再生産する「世帯」としている。

2022/06/12

こばやし

インタビュー形式で展開されていきます。質問者がわりと読者に近いポジションで切り込んでくれるので比較的わかりやすい。何回も読んで頭にいれたいです。

2016/01/22

Ryo Suenaga

マルクスなんてと僕の頭じゃ到底理解できましぇん、と敬遠したくなるテーマでしたが、インタビュー形式だからとにかく読みやすいし、おもしろい。 ベストセラーとなった『ふしぎなキリスト教』の共著者でもある橋爪先生の例えがわかりやすいし、あの『資本論』をここまで現代の社会問題に例えがら読み解く内容は目からウロコ。

2014/03/26

amanon

二年前に一度読了していたのにも関わらず、登録する際になって初めてそのことに気づいた(笑)。それはともかくとして、『資本論』の言わば肝となる部分をかなり噛み砕いて解説しているので、初心者にもとっつきやすいと思われる。また、止まるところを知らないグローバリズムの中にあっても、マルクスの思想はまだまだ示唆に富むものであるということを改めて認識。ただ、マルクスが亡くなって百数年近くの月日が経ってもマルクスの仕事に匹敵するものが出てきていないという事実が重く感じられる。ただ、在日コリアンへの見解が頂けなかったけど。

2016/06/30

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