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愛国者の憂鬱

愛国者の憂鬱

愛国者の憂鬱

作家
坂本龍一
鈴木邦男
長嶋 りかこ(ブックデザイン)
出版社
金曜日
発売日
2014-01-29
ISBN
9784906605958
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愛国者の憂鬱 / 感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

鈴木氏:日本の軍歌は世界で一番多い。500、1000とか。君が代を変えて君が代行進曲を作っているという(31頁)。勇ましい曲調でないためか。坂本氏:40代半ばに差しかかる頃から考えが変わりはじめた。老化を意識したことから(62頁)。若者に対等に接した末松太平や福田恒存(124頁~)。坂本氏:安倍政権は、明治時代の立憲君主制に戻したいかのような方向。天皇元首で軍隊の上で命令する形を取りたがっているように見える(248頁)。

2015/10/25

紫羊

坂本龍一さんはYMOで一世風靡した頃、美形だし頭も良さそうというのでミーハー的に好きになりましたが、原発反対などの社会活動をされていることは最近まで知りませんでした。鈴木邦男さんは、マスコミに登場し始めた頃から何となく気になる存在でした。私の中では全く接点のないお二人だったので、どんなことを対談されているのか興味津々で読み始めましたが、三島由紀夫やよど号事件など、初めて知ることが多くて、あっという間に読了しました。

2015/05/29

速読おやじ

息子の中学受験会場の控え室で貪るように読みました。右翼の鈴木氏と最近では左翼っぽいスタンスを取る世界のサカモト氏との対談集。初対面が国会前の反原発集会というから、これまた驚き。右翼だの左翼だのそういうイデオロギーなんかより、もっと大変な事が起きているのだから、日本を守らなくてはという事なのか。最近の日本の右傾化には鈴木氏も心配しているようだ。確かに最近はその手の論調が好意を持って受け入れられる。中国、韓国に肩入れしようもんなら大バッシングだ。あまり一方向に行くのは僕も好きではないので、バランスが大切かな。

2014/02/02

KJ

坂本龍一のお父さんが三島由紀夫を育てた凄い編集者だったのは知らなかった。右と左、それぞれの立場から異なった意見が出て激論が交わされるのかな?と思ってましたがそんなことはなく、完全に鈴木邦男氏が受け身になって話をきいています。ミュージシャンって左寄りな人が多く、安易に愛と平和を歌っているだけのように感じてましたが、さすが世界の坂本龍一ですね。真の愛国者とは何か、とても考えさせられました。また思想だけではなく知識としてこんなに勉強になるとは思いませんでした。

2015/10/21

ルアット

父親が編集者だったことがかなり影響しているのだろうが教授の歴史に対する造詣の深さや、会話の端々から見える読んできた書物の量と知識の多さにちょっと驚いた。鈴木邦夫という人物については知らなかったが、三島由紀夫や連合赤軍などにリアルに接していた人たちの対談だったので、なかなか面白かった。

2015/05/16

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