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新記号論 脳とメディアが出会うとき (ゲンロン叢書)

新記号論 脳とメディアが出会うとき (ゲンロン叢書)

新記号論 脳とメディアが出会うとき (ゲンロン叢書)

作家
石田英敬
東浩紀
出版社
ゲンロン
発売日
2019-03-04
ISBN
9784907188306
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新記号論 脳とメディアが出会うとき (ゲンロン叢書) / 感想・レビュー

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ころこ

記号を言語の閉じた集合と考えずに、視覚聴覚触覚的なあらゆる断片を記号として広く考えると、記号論がなぜメディア論なのかが理解できます。第2講義のフロイトの議論から非常に示唆を受けました。第1局所論を、分節化され意味として理解される以前に物表象として知覚され、無意識に痕跡を残しながら前意識では語表象となるというプロセスが説明されます。人文的なフロイトではなく、神経学者としての唯物論的で、光学的な隠喩を使った再解釈を可能にしています。睡眠によって注意力が解除されると、この流れが逆に送られるのが夢だといいます。

2019/03/03

たばかる

3回にわたる会談をまとめたもの。議論の基盤になる記号論の概要や変容にじっくり時間を割きつつ、現代でのメディアとの関係性、プラクティカルな話題を詰める。どちらの面でも題材が面白く、スピノザ-フロイトの結び付けだとか消費者生産者の意識構造だとか。最後にはうまく石田氏が全講義をまとめていて、これもまた色々例示されていてはあんとなった。

2020/03/05

しゅん

「記号」の意味を、「現代思想」を現代にアップデートしようとする野心的な試み。「人はみな同じ文字を書いている」という研究にはグッときた。コンピューターと人間が共有している基底として「記号」を考えていく話は政治にも芸術にも音楽にも言語にも記憶にも人間関係にも、要するに人の生活の全てに通じる話だと思う。フロイトの読解も独創的でおもしろい。とても学びがあった。

2019/04/07

みのくま

ぼく達は世界の複雑性を記号で受け入れる。またぼく達を通して発せられるアウトプットも記号から生成されている。そして記号は、個体的かつ集合的で、論理的(文字)かつ身体的(感情)なものとして存在する。さて、本書の問題意識は、この記号化された現代をちゃんと理解しなくてはならないとする危機感である。メディアを通し技術的無意識が支配するこの世界において、「記号」という人と世界、人と機械のインターフェイスを、先史時代の壁画やフロイトや脳科学から捉え直す必要があるのだ。本書は、圧倒的な知性でこの世界の輪郭を見せてくれる。

2019/07/14

またの名

理系ぽい思想を捨て文系ぽい仕事へフッサールとフロイトが転身した頃から二領域は分断され放射脳と御用学者の対立に至ってしまった学問の流れを、もう一度作り直すと大胆に宣言。著者が掘り起こしたフロイトの初版本に印刷されてる有名な図が本当に後の編纂者達が見逃した通道メカニズムの運動を書き込んでるのなら、その発見から生じる帰結は予測不能。単なる接触により情報が拡散されヘイトが増幅するスピノザ的タルド的感染モデルの意義を見つつ、感染させる文化祭騒ぎで社会が変わり得るかとも検討。感染も現実の疫病&デジタルの両面で起きる。

2020/02/29

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