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テーマパーク化する地球 (ゲンロン叢書)

テーマパーク化する地球 (ゲンロン叢書)

テーマパーク化する地球 (ゲンロン叢書)

作家
東浩紀
出版社
株式会社ゲンロン
発売日
2019-06-11
ISBN
9784907188313
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テーマパーク化する地球 (ゲンロン叢書) / 感想・レビュー

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ころこ

前半が「テーマパークと慰霊」、後半が「批評とは何か」というように、前半と後半でテーマが分れている評論集です。「テーマパーク」という言葉の明るさは、強い推進力を持つ反面、その軽薄さは感情的な反発も呼び起こします。「あとがき」に丁寧に書かれているように、著者の文章はジャーゴンや難解な表現が無く、多少の根気さえあれば誰でも読み通すことができます。著者の以前の仕事である、脱社会化されたオタクの存在は、むしろ党派性に身構えた壁を無効化することができる。同じように、テーマパークの欲望は、脱政治化、脱社会化されるが、誤

2019/06/08

ばんだねいっぺい

「深く掘り進めば前へ進める」という単純さがどこまでも有効だったらなぁということを考えた。ドゥルーズの結末のように足元が崩れないようにしなければ。

2020/06/07

nbhd

ぼくは職場で中間管理職として働いていて、「運営」と「制作」の思想について書かれた文章にだいぶ感情移入しました。業務上、若い世代の後輩に対しては「等価交換」(お金もらってんだから働け)を求めつつ、関わりの底の部分では「等価交換の外部」(お金に換算できない文化的価値、あなたがあなたである価値)を得てほしいと思う日常なんですね。上司からは資本主義の論理を突きつけられつつ、自分もその論理を突き付けつつ、資本主義の論理だけでない地平で生きてほしいと願っている、そういう矛盾を生きています。

2019/07/31

評論集。安部公房の「砂漠の思想」と並走して読んだのだが、安部公房とこの本の著者である東浩紀は共通の着眼点を持っていることに気づいた。それは「SF」、「幽霊」、「観光」そして「満州」だ。しかし、それらのレンズを通して見ようとした試料は両者で異なる。本作で東氏が見たかったものは「世界の観光地化」、「慰霊」、「批評の役割」であったが、東氏はそれを通して平成時代の自身の活動を総括し、また反省することで批評家として新たなスタートを切るための準備をしているように見えた。私は彼の令和時代での活動に期待しようと思う。

2019/08/14

Kensuke

「テーマパーク化する地球」と題された第一章ではが大連、カリブ海、サイパン、インド、チェルノブイリなど異国を彷徨い頭に浮かんだ哲学的な思考を記した旅エッセイ。落ち着いた文体と著者が普段から考えている問題意識から発動される様々な推考。どこか幻想的な雰囲気も醸し出し読者の知的好奇心を刺激する。読んでてワクワクが溢れる。全体を通して強く感じたことは著者の持っているヒューマニズム精神。今まで読んだ東浩紀の著作の中で一番良かった。まだ東浩紀を読んだことない哲学に関心の無い人にも読んでほしいな。

2019/07/13

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