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本屋がアジアをつなぐ 自由を支える者たち

本屋がアジアをつなぐ 自由を支える者たち

本屋がアジアをつなぐ 自由を支える者たち

作家
石橋毅史
出版社
ころから株式会社
発売日
2019-08-15
ISBN
9784907239411
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本屋がアジアをつなぐ 自由を支える者たち / 感想・レビュー

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【知恵の街から始まる旅📚】「本とお客を裏切ってはいけない。これだけはずっと思っていた」(P.149)多様な本を読み、語り合える環境。それは決して当たり前ではない。厳しい状況でも、自由を守る意志と工夫が、国境を越えていく▼読んでいて、自由の前に文化はないと思った。つまり、文化を守れと叫ぶ前に、自分自身が自由でありたい。でも、"自由な文化"の恩恵を受けている人ほど、それに気付かないまま、同時に滅びへの鍵も握っているのかな…。まずは楽しむことが、一番の抵抗になるかもしれないけれど。

2021/10/05

S.Mori

著者の石橋さんがアジア各地の本屋を回って、そこで働いている人達を紹介していく本です。非常に面白くて、読み出したらやめられなくなりました。政府を批判した本は弾圧される現実。それを売る本屋も弾圧の対象になります。それでも本を売り続けようとする人たちの取り組みは尊敬せずにはいられません。本は今の現実とは異なる世界があることを教えてくれるものです。この本で取り上げられている人達はその魅力を深く理解しているのだと思います。民主化で揺れる香港の銅鑼湾書店の店主の話には有無を言わせない迫力を感じます。→

2019/12/03

バニラ風味

本屋とは、こだわりを持って本を売ることを生業としている人のこと。香港では、中国批判の本を扱って、大変な目にあった本屋がいます。自由に選び、読むことのできる日本って平和だな、と思わざるを得ません。世の中には「規制」という言葉が沢山あるけれど、よくよく考えなければならない、という気がしましました。

2019/11/08

冬佳彰

日本、韓国、中国、台湾といった東アジアの本屋を巡るルポルタージュ。「本屋」という言葉の意味合いは、本書を参照。穏やかな内容を想像していたが、重くハードな記事も多かった。本屋は回路だなあ、と思う。行き着く先は物語、知性、自由、政治、隣国の盟友、そしてヘイトさえも。敗戦後(色々あるが基本的には)言論と表現の自由が確保されていた本邦は恵まれていると言って良いだろう。しかし幸せな状態でも、だからこそ、人は「飽きる」。その飽きが広がり読書人が減る傾向もあれば、独立系の書店が日々、生まれる傾向もある。不思議なものだ。

2021/03/31

DEE

町の本屋が減っているという話をちょくちょく聞く。でも本屋をやりたいという人はいつも一定数いて、その中には個性を打ち出し人気店となる店もある。 日本ではその程度の話だけど、韓国や香港などでは検閲などもあってキナ臭さは今でも残っているようだ。民主化を抑え込もうとするとき必ず検閲が行われるけど、それだけ書物が持つ力が大きいということ。そして常にそれを求める人がいるということだろう。

2019/12/01

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