KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

FUNGI-菌類小説選集 第Iコロニー(ele-king books)

FUNGI-菌類小説選集 第Iコロニー(ele-king books)

FUNGI-菌類小説選集 第Iコロニー(ele-king books)

作家
オリン・グレイ
シルヴィア・モレーノ=ガルシア
飯沢耕太郎
野村芳夫
出版社
Pヴァイン
発売日
2017-03-17
ISBN
9784907276775
amazonで購入する

FUNGI-菌類小説選集 第Iコロニー(ele-king books) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ケイ

国や時代も様々な菌類の短編集。読みながら、背中がゾクゾク、鼻がムズムズ? 臭気甚だしい「Ⅰ 菌糸」 茸達の話なのか名前が茸なのかよく分からないが切ない感じがたまらない「Ⅲ 甘きトリュフの娘」列車、強盗など雰囲気がバイオハザードな「IV 咲き残りのサルビア」の3つがとても良かった。合法麻薬的キノコの話や、死体を口にはらむキノコの話は、かなりゾッとした。きのこ入りのキッシュが食べたいなと思って、ふと、今はキノコ類のおいしい季節だと気付く...

2018/10/04

yumiko

企画、装丁、すべてが素敵♪ハヤカワかな?と思ったら、初見のところだった(๑•̀ㅂ•́)وグッジョブ!いろんなジャンルから集められているけれど、SFは目が滑ってしまってやっぱり苦手。ダークテイストな「菌糸」、「パルテンの巡礼者」、意匠陰毛って何?でもひたすら笑える「タビー・マクマンガス、真菌デブっちょ」が面白かった。一番のお気に入りは断☆断☆断トツで「野生のキノコ」。深い森を思わせるしっとりとした文章。深々と深呼吸をしたかのように、ひたひたと心を満たす読後感が心地良かった。第IIコロニーもありかな?

2017/05/16

らぱん

FUNGI(=真菌)はファンギャイとかファンガイと発音すると知った。11編のきのこアンソロジーで、幻想やSF、クロニクル風など多彩なスタイルで斬新な発想もあるが、気味の悪さや嫌悪を感じさせるものが眼につく。きのこを愛でるものとしてはそこは不満だが、アングロサクソン系はマイコフォビア(きのこ恐怖症)が多いらしく仕方がないのだろう。造本上の読みにくさも手伝い、ハマり切らずにだらだらと読了した。続編の第Ⅱコロニーもあるが今の気分では触手が伸びない。好みを選ぶなら「パルテンの巡礼者」と「野生のきのこ」になる。↓

2019/10/24

ヘラジカ

食べ物の好き嫌いと言って特にはないがキノコだけは別。理由という理由もなく苦手で、臭いもフォルムも雰囲気も、とにかく嫌悪感を催させる。間違いなく後書きで書かれていた「マイコフォビア」の一種だろう。そんな菌類恐怖症の私が挑んだこのアンソロジーは、案の定別格の恐怖と不快感を感じさせる特別な一冊となった。収録作品どれもが独特な魅力と申し分のない面白さを持っているため、菌類に対して大した感情を持っていない人にも優れたアンソロジーとしてお勧めしたい。(2017・16)

2017/03/17

あたびー

#日本怪奇幻想読者クラブ 総てに何かしらの形できのこなど菌類が関わっているアンソロジー。スタイルも実に様々。ジョン・ランガン「菌糸」久しぶりの実家。声をかけても父の返事はない。この臭いはなんだ?水虫は早めに治療しましょう!ラヴィ・ティドハー「白い手」きのこと人の住む世界。実在のきのこも登場する、きのこの国の年代記。カミール・アレクサ「甘きトリュフの娘」これもきのこ人の物語。きのこの船を栽培して一山当てる気だったアミガサタケと、製作者クリミニ博士、出資者シイタケ氏は、船の故障と海の生き物の攻撃に見舞われ…

2021/07/06

感想・レビューをもっと見る