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ゲイ・カルチャーの未来へ (ele-king books)

ゲイ・カルチャーの未来へ (ele-king books)

ゲイ・カルチャーの未来へ (ele-king books)

作家
田亀源五郎
木津 毅
出版社
Pヴァイン
発売日
2017-10-31
ISBN
9784907276867
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「ゲイ・カルチャーの未来へ (ele-king books)」のおすすめレビュー

『弟の夫』の著者が語る、エロティックアート、カルチャー、LGBT

『ゲイ・カルチャーの未来へ』(田亀源五郎/Pヴァイン)

 今だからこそ読まなくてはいけないと思った。本書『ゲイ・カルチャーの未来へ』(田亀源五郎/Pヴァイン)はそういう本である。

 著者・田亀源五郎は漫画家で自称ゲイ・エロティック・アーティスト。日本ゲイアート界の巨匠といわれ、その唯一無二の世界観、高い芸術性から海外からの評価も高い。ただしハードなゲイ向けのポルノ作品を描いていたために、日本では最近まで「知る人ぞ知る存在」であった。

 その状況を大きく変えたのが著者初めての一般向け作品『弟の夫』(双葉社)である。タイトルからもわかるとおり同性婚をメインテーマに据えており、ゲイである弟を亡くした男性とその娘、そして弟の配偶者男性の交流を丁寧に描いている。LGBTの当事者家族として当事者とどう向き合うか、日常に潜む無意識の偏見の怖さ、カミングアウトの扱い方など読者が考える余白を残しつつ、ホームドラマとしても完成度が高い。しみじみいいなあと思える作品だった。

 異性愛者ではない、もしくは心と身体の性が違うなど自分の自認する性や性的指向がマジョリティとはいえな…

2017/12/30

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ゲイ・カルチャーの未来へ (ele-king books) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

澤水月

今・今後世代にぜひアウトをと繰り返し説く。「世間的大物がアウトしたら…」と思う時多く「身近にもそういう人がいると実感できる」ことが大事(後書きで保毛尾田問題にも現場で可視化されていれば起きなかったはずと)。弟の夫の狙い。ピンクウォッシュ(LGBT寄りな政策等で他の不都合を覆い隠す政治的態度)、イクオリティ・マリッジ(平等婚)なる語を所見、名称知ると概念が判り易いと実感。とにかく教養に富む方なので知的に興奮の読書体験。パゾリーニからゲイより先にSM知り、日本に情報がないので海外文化貪り…過去作品解説も面白い

2017/11/18

くさてる

「弟の夫」で一気に知られた著者の語り下ろしの一冊。著者の経歴やそれまではハードなゲイSMマンガを描いてきた著者が初めて一般向け作品を手掛けた経過なども語られている。個人的には、著者のゲイ・カルチャーへの芯のある態度と視点がところどころ目からうろこな気持ちになりました。「日本はキリスト教社会ではないから同性愛に対するタブー視がないというのは嘘」で、そこにある「変わることを自体を歓迎しない日本社会の風潮」と「ゲイをセックスと結び付けようとする誤解」の部分など、読みごたえもあり、興味深かったです。

2019/07/27

akihiko810/アカウント移行中

図書館本。ゲイ漫画家の田亀源五郎の自伝インタビュー語り下ろし。印象度B+  田亀は小学生のときのあだ名が「おかま」だったこと、中学生で映画「ソドムの市」の存在を知り初めてマルキド・サドを読んだこと、高校終わりにカミングアウトしたことなどが語られる。 海外のゲイアートで有名なトム・オブ・フィンランドを田亀が評価したのは後になってから、とか、ゲイカルチャーの田亀が接してきたゲイカルチャーがどのようなものか語られているのも面白い。田亀の自伝というだけでなく、書名「ゲイカルチャーの未来へ」の如く

2020/10/30

るかを(絶狂)

「弟の夫」を中心に、田亀のセクシャリティ論が自伝的に書かれている。 日本のポップ・カルチャーの当事者によるクィア表現が少ない、というのは目から鱗であったしその通りだと私も思う。田亀の言う通り「出る杭は打たれる」国民性だからなのか、表現の世界(特にテレビ界)が保守的だからなのかわからないが、今後日本がダイバーシティを推進していくなら当事者によるゲイ・レズビアン表現がどんどん出てほしいと思う。そしてヘテロであれゲイであれ性欲が肯定される社会が来てほしいと思う。

2019/03/18

ざじ

インタビューを元にした本だからか、くだけた文体でときどき重複した内容もあるように感じる。“後の世代のために”、“当事者が”声を上げるべき・文化を残すべきという主張が印象に残った。

2017/11/25

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