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ぼくの伯父さん 単行本未収録エッセイ集

ぼくの伯父さん 単行本未収録エッセイ集

ぼくの伯父さん 単行本未収録エッセイ集

作家
伊丹十三
松家仁之
矢吹申彦
和田誠
寺澤 太郎
出版社
つるとはな
発売日
2017-12-20
ISBN
9784908155062
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ぼくの伯父さん 単行本未収録エッセイ集 / 感想・レビュー

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Y2K☮

60&70年代に書かれたエッセイを集めたもの(ちなみに著者の映画監督デビューは1984年)。たしか沢木耕太郎がエッセイの名手と評していたのを思い出して購入した。読んでみて納得、いやそれ以上。多芸で守備範囲が広く(特に料理は趣味と書いているがそのレベルではない)しかもユーモラス。経済や教育に関する論から時代の一歩先を読む目も感じた。ちょっとしたダ・ヴィンチ。恵まれた才能ゆえか他の名手たちほど謙虚な筆致ではなく、しかしもちろん傲慢でもない。厳しい指摘をする際でも憎めない。こういう人の撮った映画なら見てみたい。

2023/09/11

Kepeta

ヨーロッパ退屈日記的なエッセイを期待して読んでみた。趣味的な話もあるけど、むしろ子育て論の方が強いインパクトを持っていたのは意外だった。父親が息子に対し「俺と付き合える歳になったらそこからは引き受けよう」と思っていても、その歳までに子供と信頼関係が作れていなければそうはならない、だから今から子育てに参加している、というのは今時のイクメン論より遥かに真理を捉えてますよね。ではそれを実行できているかというとなかなか...というところまで含めて自分を客観視して書けているからこそ洗練されたエッセイになっている。

2023/01/02

くさてる

単行本未収録エッセイ集。まるで年上の気の置けない(それこそ“伯父さん”のような距離感の)ひととお茶などしながら、耳を傾け、時々は笑い、うなずいたりしているような気分で読み終えた。慣れてないと癖があるように思えるかもしれない文体ですけど、そこがいいのでは。楽しかったです。

2018/04/21

冬佳彰

伊丹十三さんの単行本未収録エッセイってことで。70年代、60年代のエッセイが収められている。伊丹さんの料理や小物に関するエッセイは好きで読んでいたが、教育に関するエッセイは初めて読んだ(気がする。忘れっぽいので、読んでいるのかもしれん)。旅に行って怒っているのが面白かったな。北欧あたりに行って、不快なことがあるわけじゃあない、あまりにもあちらの教育や政治に関する考え方が進んでいて、風景も美しくて、ってところに、日本のテイタラクを思うにつけ、「ずるい!」と怒っているワケだ。まあねえ、そりゃあねえ………。

2020/02/15

Ribes triste

10代の頃に伊丹十三のエッセイに出逢い、物事の見方や考え方を学んだ。日々の生活や様々な経験の中で、自分のアンテナに引っかかったものを拾い集め、掘り下げてみる。探求と究明の楽しみ。今また、伊丹さんのエッセイを楽しめる贅沢な時間を堪能しました。

2018/01/06

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