なっちゃんの花園
なっちゃんの花園 / 感想・レビュー
shiman
奈良で初めて日本人男性と結婚、帰化され、50歳を過ぎてから文字を学んだ在日二世のなっちゃんの話。著者の奈良少年刑務所関連のものに興味があったのだけど先に最新刊を読むことに。作中「書かないで」と言われてたのに何故書かれることになったのかな、と裏側の方が気になります。
2021/10/27
spatz
在日二世のなっちゃん。日本人男性と結婚したことを機に帰化したため、在日社会にも溶け込めなかったという。差別という言葉では括れないほどの思いをしたなっちゃん。文字が読めず、50をすぎて夜間中学で日本語を学ぶ。最後の方で、北海道のアイヌの話まで出てきた。幅広い活動をしてる寮さんの本はいつも面白く、深い。川辺でであった人からの聞き取り。日本人ってなんだろう、という問いは、深い。これほどの地獄を生き抜いたのに明るい。なんでも面白がることのできる人、という言葉が使われているが、生半可なことではなかっただろう。
2022/01/30
シロツメクサ
なっちゃんの明るさに救われるけれども、なんという差別の歴史があり、今も少なからず続いているのではないかと思います。
2022/01/30
mick
まるで朝ドラのような波乱万丈さ。在日の人たちの現実的で重い歴史、現在が、なっちゃんのパワフルさと明るさによって、居心地の悪さから目を背けずに、しっかりと読み進められた気がする。ぜひ多くの人に読んでもらいたい。
2022/01/09
やっさん
著者の講演会のあと、本屋さんに立ち寄ってすぐに購入したものの、読みかけの本もあり、なかなか読み出せなかった。 内容は非常に重たいんだけど、なっちゃんの人柄がすごくよくて、非常に軽快に読み終えてしまった。 こんな人生はこの人しか生きられないと思うが、歴史的な問題や今なお残る差別意識や行政の問題など、考えさせられることも多い。子どもから大人まで、いろんな立場の人に読んで欲しい。
2022/01/15
感想・レビューをもっと見る
「寮美千子」の関連作品
ベスト・エッセイ2022
- 作家
- 青木耕平
- 青山文平
- 彬子女王
- 井上理津子
- 岩松了
- 宇佐美 りん
- 内田洋子
- 海猫沢めろん
- 大矢 鞆音
- 小川さやか
- 奥本 大三郎
- 小山田浩子
- 温又柔
- 角田光代
- 加納愛子
- 川上 容子
- 川本三郎
- 神林長平
- 岸田奈美
- 岸本佐知子
- 金田一秀穂
- 倉本聰
- 黒井千次
- 小池水音
- 小泉武夫
- 小泉凡
- 斎藤 陽道
- 酒井順子
- 佐倉統
- 佐々涼子
- 沢木耕太郎
- 椹木野衣
- 茂山 千之丞
- 柴田一成
- 志茂田景樹
- 鈴木聡
- 鈴木 忠平
- 瀬尾夏美
- 高樹のぶ子
- 高見 浩
- 高村薫
- 武田砂鉄
- 田中卓志
- 田中優子
- 谷 慶子
- 辻真先
- 夏井いつき
- 二宮敦人
- 林真理子
- 原田宗典
- 藤沢周
- ブレイディみかこ
- ほしよりこ
- 星野博美
- 堀江敏幸
- 万城目学
- 町田康
- 松浦寿輝
- 松本 猛
- マライ・メントライン
- みうらじゅん
- 三浦しをん
- 三浦雅士
- 村井 理子
- 村田喜代子
- 元谷 有希子
- 柳田邦男
- 山本貴光
- 湯澤 規子
- 横尾忠則
- 李琴峰
- 寮美千子
- 鷲田清一
- 尾崎世界観
- 尾上 松緑
- ミロコマチコ
- 出版社
- 光村図書出版
- 発売日
- 2022-08-05
- ISBN
- 9784813804147