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モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語

モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語

モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語

作家
内田洋子
出版社
方丈社
発売日
2018-04-06
ISBN
9784908925290
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モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語 / 感想・レビュー

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鉄之助

イタリアの山奥にある人口32人の小さな村。100年以上前、籠いっぱいの本を担いで、ここからヨーロッパ各地へ行商に歩いた人々の末裔を訪ねて記録した渾身のノンフィクションだ。「人知れぬ山奥に、本を愛し、本を届けることに命を懸けた人たちがいた」。この人たちのおかげで、今に残る「書店がヨーロッパ各地に生まれ、読むということが広まった」と、著者は言う。モンテレッジォは今は片田舎だが、イギリスのカンタベリーからローマまで、1600キロの巡礼道のすぐそばにあった。これは「本と祈りと聖なる道」の物語だった!

2018/10/10

ちゃちゃ

北イタリアの山奥に、本の行商で生計を立てた人々がいた。なぜ、貧しく小さな村に住む村人たちは本を売り歩いたのだろう。著者の疑問や好奇心は私のそれと重なり合い、いつしか著者とともに旅しているかのような錯覚を覚えた。知的探究心に富んだ軽快な筆致、歴史の重みを感じさせる美しいイタリアの写真。ヴェネツィアの古書店に端を発した旅は、歴史を遡り、町から町へ人から人へと繋がっていった。貧しさ故に村を出て、時には命を賭けて本を売り歩く。貧しさが生んだ豊かさ。本を愛し故郷を愛する人たちの心意気に胸が熱くなった読書の旅だった。

2019/02/24

KAZOO

著者はイタリア語が堪能でミラノに住んでいたのがヴェニスに移り住んでそこにある古本屋からこの小さな村を知ることになります。なぜこの小さな村に本の行商人が増えたのかをその歴史とともに地理的な要素を含めて紹介してくれています。日本で言うと冨山の薬売りと同じなのでしょうね。その需要があるからこそこのような商売がなりたるのでしょう。カラフルなイタリアの写真とともに本が好きな人にはたまらない本だという気がしました。

2019/03/13

タカユキ

読みながらワクワクした!読書の楽しさが味わえた一冊。モンテレッジオの旅に同行している気持ちになりました。北イタリアンのトスカーナで19世紀から本の行商を生業にしていモンテレッジオという山村がある事をヴィネッイアのサン・マルコ広場の近くの古書店主の曽祖父がこの村の出身の本の行商だった事から、偶然そのことを耳にした著者の探索から始まる物語。何故、このとても交通の不便な山村で本の行商だったのか?著者の関心疑問は大きく膨らむ。古今東西、本好きは不変であり、この先も続くと感じました。肩肘張らずに楽しめる一冊でした。

2019/02/14

ぶち

イタリアにまつわるエッセイで定評のある著者が、ヴェネツィアの古書店の店主から、トスカーナの山奥から本を籠に入れて売り歩いていた行商人たちの村・モンテレッジォのことを聞き、村を訪ねます。そこから始まるイタリア北部の各地を巡る旅は、神曲のダンテ、活版印刷、禁書、ヘミングウェイと露店商賞などなど、村と本が歩んできた歴史を明らかにしていきます。文章は臨場感にあふれ、一緒に旅しているような気持になります。数多くの写真からは本屋の空気まで感じられ、ワクワクと心躍ります。本屋を訪れることの喜びと幸せに満ちた一冊でした。

2018/11/04

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