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リズムがみえる

リズムがみえる

リズムがみえる

作家
トヨミ・アイガス
ピーター・バラカン
ミシェル・ウッド
金原瑞人
出版社
サウザンブックス社
発売日
2018-10-01
ISBN
9784909125088
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リズムがみえる / 感想・レビュー

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らぱん

ブラックミュージックをルーツから辿る絵本。 ここではそれがアフリカン・アメリカンの歴史と直結しており、政治や社会の状況とその時々に生まれた音楽を眺めることが出来る。大地の鼓動から労働歌を経てブルーズ、ジャズ、スウィング、ゴスペル、ファンク、ヒップホップ…。 それはそれで読み応えがあるが、絵にハマった。全体に不思議な遠近感で、頁によって技法が違うのだけど、浮き上がって見えたり、平面的だが二層三層の構造になっていたりする。矯めつ眇めつ、近づけたり離したり、行ったり来たり…彼女の絵が面白かった。かなり好き。↓

2020/09/05

マリリン

約500年にわたるアフリカ系アメリカ人の音楽の歴史の始まりは人々の鼓動と陸の鼓動から生まれた「リズム」。太鼓の音に身体を動かし...それは祈りや呪術であったのかもしれない。 奴隷のうた、ブルース、ラグタイム、ジャズ、ビパップ、リズム&ブルース、ソウル、ブラックロック、ファンク、ヒップホップ等が生まれた社会的背景は興味深い。リズムは日常生活で言葉にできない事の表現。時代の様を、リズムを独特な表現で伝える絵がとてもよい。絵からもリズムがみえる。特に「女性ジャズシンガーを讃えて」でエラが唄う姿の絵が印象深い。

2021/06/28

1959のコールマン

☆4.5。さすが読メの皆様絶賛の本。もちろん絵本なのでページは少ない。が、文が良い。切り詰めた中でピリリとした味を出している。絵もなかなかのもの。満点でない理由は、自分自身としては、テーマがリズム(それもアフリカン・アメリカンの)ならばせめて300ページくらいは欲しかった、というところ。

2020/08/07

けんとまん1007

まさに、リズムが見えてくる絵本。絵が独特のタッチでもあり、文章もコンパクトで歯切れが良い。もし、ここで取り上げられているブラック系ミュージックがなかったら、今の音楽の多様性が小さかっただろう。

2020/09/02

aiaimo`olelo

「おれは黒い それって最高」このように歌えるまで460年ほどの時を必要とした。 アフリカの大地に響きわたる始原のリズム。ところが…奴隷商人がやって来た。それはアフリカ系アメリカ人の弾圧と人種差別にまみれた歴史の始まりだった。奴隷の歌からブルーズが生まれ、ジャズやスウィングにビバップが街に広まっていく。抑圧されたものが爆発する時、時としてそれはとてつもないものを産み出す。ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイのほとばしるようなエネルギーは今も忘れられない。時代を切り開いてきたブラックミュージックの歴史絵本。

2022/11/21

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