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東京あたふた族

東京あたふた族

東京あたふた族

作家
益田ミリ
出版社
ミシマ社
発売日
2022-11-15
ISBN
9784909394798
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東京あたふた族 / 感想・レビュー

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ミリさんの上京エッセイ。この本、好きだなあ。1日の終わりなんかに1話ずつ、じっくり読みたくなるような本。実際は面白くてあっという間に読みましたが。文体も優しくて癒やされ、わかりやすくて好きです。最初に借りたマンションの仲介をしてくれた不動産屋のおばさん、良い人な上にやり手だなとか、当時のイラストの売り込み方とか、喫茶店でのバイトの話等、右も左もわからないまま身一つで上京してからミリさんが現在に至るまでの話は興味深いです。色んな人の上京物語を知りたくもなりました。ご家族との思い出話も良かったです。

2022/12/27

イスタ

益田ミリさん25冊目。エッセイ本。ミリさんの自然体で ゆるゆるとした感じ、やっぱり良いよね。中でも「東京あたふた族」の章が好き。私もあたふた族だし、何かと共感することが多いと思ったら、同じ水瓶座。なんだか嬉しいな。落ち着いている大人はカッコイイよね、と思いながら、私もいつも あたふたしてます。でもテキトーの練習は必要ないくらいテキトーかも。財布日和に私も新調するし、コロナ禍で気分転換に花を購入するのも分かるなぁ。私もよく買っていました。ミリさんは無理をしたくない大人だから、自然体に感じるんだね。

2023/02/04

ルピナスさん

26歳でイラストレーターになると上京を決め、出だしの部屋探しで断られまくる件、数ヶ月で新卒入社の会社を辞めた後の身近な誰かさんの話と重なる点があって、涙がじんわり。本書はミリさんの描き方によってあたふたどころかどっしり対処とも読めるけれど、文章に落とし込む前の現実はきっとあたふたバタバタ、あぁ濃い毎日だと思う連続だったのではないかと想像する。一番共感したのは「忙しい未来」。無人レジが普及する今、ミリさんは有人レジでお会計している時のあの程よい隙間時間、名付けてぼんやりタイムが恋しい。私も同じだなぁ。

2023/01/27

Ikutan

今回はひとり東京にやって来た当初の話『上京物語』と、コロナ前とコロナ禍の日々を綴った『東京あたふた族』と、懐かしさが感じられる五つのエッセイ『終電後』の三つの章になっていて、全体からミリさんの人となりが伝わってきます。上京当初は焦ることなくのんびりと。そんな状況を楽しんでいたミリさん。でも人付き合いはきちんとされているから、自然と周りの人との関係も上手くいくんですね。コロナ禍でも花を買ったり、近所にピクニックに出掛けたりと楽しみを見つけるのも上手。ほっと心がほどけるミリさんのエッセイ。凝った装丁も楽しい。

2023/01/24

よつば🍀

「上京物語」「東京あたふた族」「終電後」三つの章で構成されたエッセイ集。うさぎも猫もねずみも、おまけに湯呑まで、あたふたしている装丁が可愛い。私もあたふた族なので楽しみにしていた一冊。ん?でもミリさん、あたふたしているようには感じないぞ。自分の部屋で水漏れを起こし、ご近所騒動に発展しそうな時は管理人さんに探りを入れ、上手にやり過ごす。また上の階に住む住人の騒音に困った時は、作戦を練って穏便に解決する。あたふたどころか冷静で賢くて優しい。ミリさんが紡ぐ言葉に心がポッと温まり安心感に包まれ肩の力が抜けていく。

2023/01/14

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