ああ、犬よ! 作家と犬をめぐる28話
「ああ、犬よ! 作家と犬をめぐる28話」のおすすめレビュー
そこに居るだけで愛おしい。犬ってたまらん…。珠玉の「犬」エッセイ
『ああ、犬よ! 作家と犬をめぐる28話』(キノブックス編集部:編/キノブックス)
「犬」との忘れがたき思い出を、28人の作家が綴った1冊、『ああ、犬よ! 作家と犬をめぐる28話』(キノブックス編集部:編/キノブックス)。作家それぞれの「犬」の話は、どれも可愛くておもしろくて、そして切ない。
古くから人間の生活に役立ち、今では家族の一員として愛される犬。池田晶子氏は、「こんなに愛おしい生き物がこの地球上に存在するものでしょうか」と書き、たまらない愛おしさの理由を、言葉を話さないことと、先に逝くとわかっている命の短さを挙げる。
江藤淳氏は「犬は人の心を慰める理想的な存在だ」とし、その理由を「血がつながらず親子同然になれて人間の気持ちがわかりながら、犬は絶対的に人間ではない」と書く。
宮本輝氏も、ハードボイルドの北方謙三氏も、犬に話しかけるときは素の自分で無防備である。犬は人の心を開放させてくれる。愛犬を前にすると、他人には見せられないほど顔の筋肉がゆるみ、声のトーンも上がるのは、愛犬あるあるだろう。返事はくれないけれど、そのまなざしと体温だけで人…
2018/9/3
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ああ、犬よ! 作家と犬をめぐる28話 / 感想・レビュー
ポチ
昔は放し飼いにしていたりと、時代によってワンコとの係わり方が変わって来ているのですね。そして、やっぱり皆んなワンコが好きなんですね。
2018/12/07
cryptoryou
作家や著名人達が語る、愛おしい「犬」たち、それぞれが「犬」に対する想いが愛情たっぷりに語られてます。私も、子供の頃に迷子で家に迷い込んできて、そのまま飼い始めた「ハナちゃん」や、近所の祖母の家で飼われてた「リリーちゃん」、そして現在の家族「ソックスくん」と、「犬」と共に生きましたし、犬達が大好きです。戌年最後に読むのにピッタリの作品、これで今年の読書も最後、皆様来年も宜しくお願いします、良いお年をお迎えください。
2018/12/31
ぽろん
著名人の方による犬を巡るエッセイ。藤子不二雄A氏は何と漫画でした。色々な接し方があるのだな。だけど、みんな自分家の犬が一番。もちろん私も我が家の四つ足の息子君が一番可愛い!そして、私の愛情は彼にも通じていると思っています。笑
2018/08/02
サルビア
北原白秋の著作を図書館で探したらヒットしたうちの一冊がこの本でした。北原白秋の作品はこいぬという詩でした。他に犬との思い出を綴った27の随筆がありました。心に残ったのは、山本容子さんのルーカスという犬の最期の様子。 「ルーカスはよくわかっていた。衰えていく自分の体調や、それに見合った『やっていいこと』と『やってはいけないこと』。そして、『今の自分に出来ること』。 自然の力に抗わず、ナチュラルに、力を尽くして生を終えること。私がルーカスに最後に教えてもらったのは、そういうことだった。」
2019/03/26
ハルマル
28通りの作家と犬のエッセイ。赤と緑のソファを行き来し、版画家の仕事を見つめるルーカスが1位かな。個性的な犬たちの生き様から教わることがたくさん。
2020/07/07
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