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魔術師: 谷崎潤一郎妖美幻想傑作集

魔術師: 谷崎潤一郎妖美幻想傑作集

魔術師: 谷崎潤一郎妖美幻想傑作集

作家
長山靖生
谷崎潤一郎
出版社
小鳥遊書房
発売日
2020-09-30
ISBN
9784909812438
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魔術師: 谷崎潤一郎妖美幻想傑作集 / 感想・レビュー

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SIGERU

長山靖生編による、谷崎潤一郎の初期短篇アンソロジー。『細雪』『春琴抄』の、日本の美を詠う文豪とのイメージのまま本書に接した読者は、似ても似つかぬ異形の作家を見出すにちがいない。『刺青』『秘密』『魔術師』で、美の使徒として妖艶の気を吐いた谷崎。『憎念』『私』で、露悪的なまでの自己告白を試みた谷崎。作家としての相貌は多岐に亙り、大雑把に文豪と括るのも躊躇われる程だ。美と醜とが複雑に絡み合った混淆ゆえに、編者は本書を「妖美」と名づけたのだろう。「美には何処か奇異なところがある」。ボードレールの評言を想起した。

2021/02/11

凛風(積ん読消化中/今年はジェフリー・ディーヴァー)

『刺青』『秘密』『憎念』『人魚の嘆き』『魔術師』など15篇を収める。谷崎潤一郎は、10代の頃『春琴抄』を読んで以来、アンソロジーものに含まれている作品を読むくらいで、まぁ、最近、乙女の本棚シリーズで『秘密』を読んだりもしてはいるが、ビッグネームな割には、ほとんど読んだことのない作家だ。この本は「妖美幻想傑作集」の副題に惹かれて読んだのだけれど、若干肩透かし気味。もっと、フェチな作品が読みたかった。今度は長編を読んでみよう。

2020/10/24

relaxopenenjoy

谷崎の新刊は珍しい気がして読んでみた。収録15編のうち憎念、覚海上人天狗になる事、少年の記憶、生れた家、恐怖、詩人の別れ、二月堂の夕を読む。既読(刺青、秘密、人魚の嘆き、魔術師、人面疽、或る漂泊者の俤、私、ある罪の動機)を除くとパッとしないが、鉄道恐怖症を描く「恐怖」がまあ印象的だった(谷崎の実体験に基づく?)。「天狗」だけは漢文古文が2度読んでも理解できずお手上げ。妖美幻想傑作集、とあるが、短編からミステリからエッセイまでなんかごった煮感。メモ パンの会、足穂 星遣いの術。

2020/12/29

gibbelin

大谷崎だ。地震を揺らせる職工の実話!なども興味深い。「二月堂の夕」は『新小説』臨時増刊天才泉鏡花号か。なるほどのう。

2020/11/20

もも

闇が闇として存在し人の所業も法の目を掻い潜る事のあった時代。人智の及ばない領域が今より広かった時代。人は得体の知れないものに畏敬の念を抱いて森羅万象に謙虚であった。 作中で描写される今では失われてしまった東京の風景。 その中には今年1月で廃業した川甚も。 引き込まれる要素が多々ある作品であった。

2021/02/15

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