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イン・ザ・ドリームハウス

イン・ザ・ドリームハウス

イン・ザ・ドリームハウス

作家
カルメン・マリア・マチャド
小澤身和子
出版社
エトセトラブックス
発売日
2022-06-24
ISBN
9784909910158
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イン・ザ・ドリームハウス / 感想・レビュー

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くさてる

著者の幻想的でリアルな短編集がとても良かったので、このノンフィクションの回顧録を手に取った。回顧録といっても、146の小章に渡って断片的に描かれる彼女の人生内容は、様々な手法で描かれ、胸が痛くなるような思いも、史実も、傷も、恋も、ドリームハウスというある種の枠の中で語られる。だからそれはときにまるで幻想のように読めるのだけど、それが確実に存在したことはリアルに体感できたる。人間の記憶や思いは物語を通して初めて他人の中に伝わることがある。これはそういうものなのかもしれない。傑作。

2022/10/09

のりまき

女性同士の恋愛への幻想と思い込みを打ち砕く。著者の体験に基づく物だが、断片的な文章は逆に書かれない隙間の深刻さを感じさせる。女性同士なら幸せなのではないかと思うことが偏見であった。読んで良かった。

2023/12/20

ちり

“「単に一つの方法だけで物語を伝えては、物語の核心は掴めません」と言う。心の声を伝える勇気はない。物語をバラバラにしたのは、私の精神がバラバラだったからで、他にどうすることもできなかったからなんです”

2022/08/29

中海

ドリームハウスって夢の場所っていう比喩的な表現で、ハウスっていうのは区切られているパーソナルスペースで、「夢」っていうのはけして嬉しい楽しいばっかじゃない、っていううまいタイトル。最初は「そういう性志向のくくりめんどー」「人間対人間」じゃだめなんか?ともやもやしながら読み進めていたが、DVってまあほぼ男女の場合は想像つくが、女女の場合は、なんだろうけどさ。必要以上に「周りに理解されない勘違いされやすいストレス」を作品にぶつけてみました、としか感じられず、特になんとも思いませんでした。

2023/02/06

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