使ってはいけない言葉
「使ってはいけない言葉」のおすすめレビュー
日本のロック界のスターにして異端児! 忌野清志郎が遺した名言には成功のためのヒントが
『使ってはいけない言葉』(忌野清志郎/百万年書房)
2009年に逝去した国民的ロックスター・忌野清志郎は、何かと言うと物議を醸す“問題児”でもあった。例えば82年、生放送の音楽番組でトーク時にかみ続けていたガムをテレビカメラに向けて吐きつけた。清志郎が覆面で参加したタイマーズというバンド名だって、「タイマ」が違法薬物のことを指しているのは明白だ。そんな彼が生前に遺した名言を集めたのが、忌野清志郎『使ってはいけない言葉』(百万年書房)である。
清志郎の本音がストレートに綴られている本書だが、まず印象的だったのは、清志郎がかなり早い段階で将来のヴィジョンをイメージしていたこと。高校時代から“ロックで独立”することを実直かつ具体的に信じ続けた彼は、こんなことを述べている。
「自分がはっきりとイメージできるものは、いつか必ず実現する」という大昔の偉人の言葉は、どうもウソではなかったらしい。きみも夢があるなら、一度きちんとマンガにでも書いておくといいだろう。ただし、はっきりと、だ。(P.32)
言わんとしていることは殊更特別ではない。「思考は現実化する」とい…
2020/6/6
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使ってはいけない言葉 / 感想・レビュー
キニマンス塚本ニキそっくりおじさん・寺
樹木希林のものをはじめ、有名人の名言集というのは今や定番のドル箱(?)出版物なのだろうが、本書は饅頭本と違い、亡くなって随分経ってから出たものだ。その昔、「若者が政治に関心を持たない時代は良い時代だ」と主張した爆笑問題太田に、きちんと反論した忌野清志郎。今になってあの時の清志郎の言葉が正しかった事がわかる。特に安倍政権になってからのあんな事こんな事、若者も大人も無関心だったからこそあれよあれよと露見した悪事に我々は無力だったではないか。今だからこそ意義がある忌野清志郎の言葉達。居なくて淋しい忌野清志郎。
2020/05/12
MICK KICHI
清志郎さんの金言。1日1ページづつ大切に読ませていただきました。誰しもが感じるであろう、忌野清志郎という存在の大きさ。今年ほど感じられた事は無かったと思う。虚偽に塗れた世の中を嫌い、ロックという武器で抗って見せたその姿が今でもクッキリ脳裏に浮かびます。原発やマスメディア、社会の胡散臭さに対して撒いた毒が如何に清々しく感じたか。コロナ禍に苦しむ世の中で、清志郎さんならどんな行動と言葉を残してくれただろか? そうリアルに思えるのは、ジョン・レノンと忌野清志郎以外は思い浮かばない…
2020/12/12
美紀ちゃん
高校生の時に、カセットテープで何回も何回も聞いた。RCサクセションが大好きで、ライブにも行った。「上を向いて歩こう」は坂本さんの歌よりRCが好き。今はドロスとかワンオクとかエルレとかブルエンとか聞いてるけど、元々はここが私の原点だと思う。RCサクセションとか甲斐バンドとかね。ロックが好き。忌野清志郎さんの言葉が詰まった1冊。
2020/07/11
たまきら
唐突に忌野清志郎。何の説明もなく、前書きもなく、ただただ忌野清志郎。セックスピストルズにだまされたような、忌野清志郎にほだされたような。キツネにつままれたような。でも、彼の言葉にはきちんと言いたい信念があって、そこにぶれはないのだ。夫婦で大笑い。フジロックの、妙に照れくさそうな歌声と、豊洲のぶよぶよの地面と山の空気を思い出しました。
2020/12/27
コンチャン
歯に衣着せぬ物言いで、ズバッと核心を突くような言葉が出てきます。こんな世の中だからこそ、清志郎の言葉が必要とされているのかもしれませんね。また再読したいと思います。
2020/07/16
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