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団地のふたり

団地のふたり

団地のふたり

作家
藤野千夜
出版社
U-NEXT
発売日
2022-03-31
ISBN
9784910207322
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団地のふたり / 感想・レビュー

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モルク

50才のイラストレーターではあるがフリマアプリで日銭を稼ぐ奈津子と優秀だがなかなかうまくいかず私立の非常勤講師をするノエチ。2人は幼なじみであり実家である団地に戻って来ている。昭和レトロな団地は高齢者だらけとなり50才でも若手。様々な用を頼まれることも多い。小さな喧嘩はするものの気が置けないふたり。あぁ、こんな緩い生活もいいな。小さい頃近所にあった団地、友達の家がありその間取りも鮮明に覚えている。コンパクトながら洋間があり羨ましかった。そこも今は新たなマンション、当時の人はいない。昭和が遠くなっていく

2023/03/14

fwhd8325

やっぱり、女子は強いなぁ。毎日を楽しみ、そして、たくましさを感じます。いいパートナーだなって思います。

2022/09/26

bura

ほのぼのという言葉はこんな小説に使うべきであろう。団地版「ハグとナガラ」である。50才の売れないイラストレーター、なっちゃんと非常勤講師のノエチ。ふたりは令和の今、東京にある昭和から続く古い団地に暮らす保育園からの親友。一時は外に出たけれど再び、団地の実家に住んでいる。ふたりの年齢を感じさせない親友っぷりと時が止まったかの様な団地の人々との交流など、とっても愉快な物語。小学生の頃亡くなったふたりの親友、優しい空ちゃんの思い出もジンと来る。ほっこりと心が温かくなりました。

2022/12/24

Karl Heintz Schneider

奈津子と野枝は、ともに50歳で独身。郊外にある築60年の団地に住んでいる。フリーデザイナー、非常勤講師と収入は安定しないが住む部屋が実家のため家賃はかからない。保育園時代からずっと一緒のふたりは仲が良く、お互いの部屋を行き来して、楽しく暮らしている。このタイトルと表紙絵を見た瞬間、読もうと決めて、読んだ結果、予想通りのゆるゆるな物語だった。大きな事件は起こらないけれど淡々と語られる日常が心地よい。結婚して子を産み育てるのが女の幸せだと言う人もいるが、近くに住む仲の良い友達と楽しく暮らすのも悪くないと思う。

2022/09/28

chimako

サクサクっと読み終える。登場するのは50歳の幼馴染み 奈津子と野枝(ノエチ)共に独身。昭和感漂う団地の住人。家で描くイラストで生計を立てる奈津子と大学で教えるノエチ。団地の住人は高齢者ばかりになり、頼まれ事も片付けながら見た目にはゆるゆると日常は過ぎる。ノエチ兄が残していったガラクタの中から売れそうなものを選別してメルカリに出品したり、近所のおばちゃんに頼まれた物を売ったり、それがまた楽しそうで「メルカリ、始めてみるかな?」と欲張り心をくすぐられる。二人は我々の世代よりずっと若い。こんな暮らしもいい。

2022/11/20

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