KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

たべるたのしみ

たべるたのしみ

たべるたのしみ

作家
甲斐みのり
出版社
millebooks
発売日
2020-09-28
ISBN
9784910215020
amazonで購入する

たべるたのしみ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ぶち

甲斐みのりさんは、私と同郷の人。といっても、東西に長~い静岡県の東部と中部だから郷土食やお菓子も異なっていますが、共通する部分もあるんです。例えば、町内に一店はある駄菓子屋にイートインコーナーが必ずあって、学校帰りに入り浸る場所になっているんです。そこで食すのは、私の静岡市ではおでん、甲斐さんの富士宮市では焼きそば。食べ物は異なっていても、放課後に温かい食べ物を囲んでダベルという至福の時間であったことは同じ。私もそしてきっと甲斐さんも。その至福の記憶が食べることの楽しみの根底にあるんだと思います。

2022/10/07

夜長月🌙

「たべるたのしみ」はおいしいものを食べるだけにあらず。おいしいものを食べると今度はあの人と一緒に食べようとか、お土産に買って帰り贈り物として楽しんでもらおうとか思います。自分だけで楽しむのではなく他の人にも楽しんでもらいたいのです。楽しみは人とのつながりの中で生まれてくるもので贈り物は気持ちが込められることでおいしさが生まれてきます。(おいしいメモ:松翁軒のカステラ、老松の夏柑糖、東京會舘トラディショナルケーキ、長崎堂クリスタルボンボン、みかんゼリー好事福盧、松浦軒本舗カステーラ)

2023/02/12

ぶんこ

幼少期の幸せな日々と、美味しいものへの思い出を読んでいると、「丘の家のジェーン」のようで、少女の感性にピカッとくるものたち。光り輝いて見える物、お菓子等々への憧れを思い出す。甲斐さんは、そんな乙女心を持ち続けてこられた幸せ方でした。単なる美味しいものの紹介だけではなく、幼少期の思い出から現在までが綴られていて、充実した生活をされています。京都の六曜社のご夫婦との交流も素敵で、一方通行ではないのも素敵。この前に読んでいたパンの本でも紹介されていたセントル・ザ・ベーカリーは、近いので行きたくなりました。

2021/09/03

よこたん

“食べることとともに、食べるものの存在や気配は、なんと心嬉しいものだろうとも思う。味わうことだけにとどまらず、好ましい名や色や形やパッケージに出合えば胸が高鳴る。” ひとりで食べるより、誰かと分かち合いたい。そう思うのはきっと、思い出を共有し、また語り合える楽しみをよくご存知だからなのだろう。不機嫌に口に運ぶより、ご機嫌で頬張る食べものは何割か増しでおいしい。気弱になっている時に、たまたま食べたものが、懐かしい思い出までも運んできて、慰め、力になってくれることも多々ある。おいしい記憶のおすそ分けを頂いた。

2020/12/19

シフォン

好きなのは、おいしくものを食べること。おいしいものは、ひとりより大勢で味わうほうが楽しい。食べることを通じて人と繋がることができる、に共感。子供の頃のおやつや地元である静岡の思い出、京都の六曜社の思い出も良かった。ぐりとぐらのカステラ、一本まるごと食べの夢、カステラが食べたくなる。現在のコロナ禍が早く収束して、みんなで美味しいものが食べられるようになってほしい。

2021/02/23

感想・レビューをもっと見る