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くらすたのしみ

くらすたのしみ

くらすたのしみ

作家
甲斐みのり
出版社
millebooks
発売日
2021-04-22
ISBN
9784910215051
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くらすたのしみ / 感想・レビュー

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たいぱぱ

甲斐さんの著作は何冊か読んだことあるが、いつも僕より10歳くらい歳上に感じる(実際は8つ歳下)。民芸品や日用品や食べ物に至るまで、僕にはない大人な目線を持ってる。森下典子さんと同じでこんな感性を持っていたら世界が違ってみえるんだろうな〜。羨ましいけど、僕が背伸びしてそれを真似してみてもダメだろう。甲斐さんも本作で書かれてるけど、「暮らしの楽しみ」として模倣ではない自分流の感性で日々楽しむしかないよな。こう心掛けてるだけで周りの世界を興味深く見るようになり、人生が豊かになる気はしますね。

2021/08/09

そら

初読みの作家さん。タイトルどおり、日々の暮らしを楽しむエッセイ。最近の物を持たないシンプルな暮らしとはちょっと違い、好きな物に囲まれることや、思い出の物やコトを持つことの嬉しさを綴っている。76年生まれの甲斐さんのノスタルジックな話は私の昔の記憶もよみがえり、「あった!あった!」と懐かしく楽しめた。執着を捨て、身軽になっていくことは重要だが寂しくもある。大切なものはそっと持ち続けてもいいんだと、新たに思える発見があった。仕事に日常に目まぐるしい毎日のなか、やさしい気持ちになれるエッセイだった。

2021/10/22

ばう

★★★ お菓子の空き箱、ブローチ、鞄、雑誌『Olive』、母親のハンドメイドの洋服、カセットテープ、その他沢山の作者甲斐みのりさんが捨てられない大切なものたち。どれもこれも私の子供の頃からの懐かしい思い出の品とまるっきり同じで図らずも自分の幸せな思い出が蘇ってくる楽しい読書となりました。作者の日々の暮らしの中で大切に思うモノやコトを綴ったエッセイ。この方はとても良い家庭で育てられたんだなぁとしみじみ感じました。古き良き昭和がここにある。愛猫ビドの話、その中でも「猫と甥と富士山」の話がとりわけ良かった。

2022/12/21

けんとまん1007

「くらすたのしみ」と平仮名で書かれているとおりの1冊。「生活」「ライフ」ではなくて「くらす」。「楽しみ」「愉しみ」ではなくて「たのしみ」。静かで、優しい眼差しで、日常の中にあるささやかな一面を、そっと切り取る。それが、わざとらしさのない文章で綴られているのがいいし、こんな文章をしたためるように、過ごしていこうと思う。

2023/02/03

とよぽん

甲斐みのりさん、静岡生まれ。大阪で大学生活を過ごし、京都、東京へと。雑貨って何だろうと考えさせられると同時に、人とモノとの関係についても。タイトルが『くらすたのしみ』なので、日常身辺雑記の喜怒哀楽や出会い、戸惑いなどを書きながらも、建設的というか前向きな内容で読みやすかった。お父様が俳人というのが少しうらやましくもあり。

2021/10/21

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