Neverland Diner――二度と行けないあの店で
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- 出版社
- ケンエレブックス
- 発売日
- 2021-01-22
- ISBN
- 9784910315027
ジャンル
「Neverland Diner――二度と行けないあの店で」のおすすめレビュー
人気芸人、作家、映画監督、ドラァグクイーン…100人が綴る「二度と行けないお店」の記憶
『Neverland Diner 二度と行けないあの店で』(都築響一:編/ケンエレブックス)
「いまだに印象に残っている店は?」と聞かれたら、ほとんどの人は少し考えた後に自分の記憶を探って答えるだろう。
続けて「どうしてその店が印象に残っているの?」と尋ねられた場合の返事はきっとさまざまだ。その店がもう二度と足を運べないところであるなら、なおさら。
『Neverland Diner 二度と行けないあの店で』(都築響一:編/ケンエレブックス)はタイトルのとおり、二度と行けない、もしくは行かない店のことを100人が綴ったエッセイ集だ。100人の職種が人気芸人からアイドル、作家、ミュージシャン、映画監督、ドラァグクイーン、マンガ家など、さまざまなのも興味深い。
“いつだって、いちばんおいしいのは記憶なのだ”
序盤で都築響一さんが書くとおり、著者たちの文章はそれぞれの文体でおいしそうに弾む。店で出てくる料理がおいしいとは限らない。今はもう会うことのない人、その店でアルバイトした思い出、店員との関わり……それぞれが香ばしく、店はなくなっても記憶の中にとどまり続け…
2021/2/20
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Neverland Diner――二度と行けないあの店で / 感想・レビュー
空猫
辞書のような厚み。100人100様のエッセイ。「二度と行けない」とは「閉店」以外に「トラブル、恥ずかしい思い」で「顔向けできない」や「酩酊状態でないとたどり着けない」「美しい思いでのままにしたい」など十人十色の原因があった。難を言えばこちらが知らない人の話には共鳴できなかったが。思い出のついで、といった話もあり飽きない。挟まれる写真のシュールさも良い。借りて読む本でないかった。じっくり一話ずつ、時間をかけて読みたい本。
2022/01/03
ばんだねいっぺい
あー、これは、いい企画、いい本。100人が語る「二度と行けないあの店」の思い出。人の思い出の中に勝手に自分の思い出が浮かび、感情のツボを押されて涙腺がゆるむ。
2021/04/07
あじ
几帳面に整えられた店構えを担保に入店するも、結末が泣き笑いだったいしいしんじさん。密入国と二回の強制送還でビザ発給停止になった高野秀行さんが恋しがる、現地の名物料理とは……?誰もがスケッチできる“外食の思い出”を束ねた総勢100人によるアンソロジーエッセイ。どうして“二度といけないのか”それには様々な理由があるのですね。福袋でありお楽しみ袋でもあり、執筆陣のネームに一喜一憂しちゃいました。
2021/06/24
tom
100人が「かつて行ったことのあり、今はなくなってしまったお店」の記憶を語る。記憶に残ってるくらいだから、良い思い出も悪い思い出もあるのだけど、圧倒的の多いのは、もの悲しい内容。現在の自分から見る過去の出来事というのは、もの悲しさとリンクして記憶に留められるものなのかもしれない。まあ、「二度と行けない」というフレーズから生み出されるノスタルジーというものかも。ということで、読んでいてちょっとしんどくもあった語りの本。私としては、前作のTシャツの記憶の方が楽しかったのでした。
2021/06/18
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
この分厚い本が1ヶ月半で3刷ってすごいな!著者の有料メルマガに連載された100本のストーリー。メルマガにかける思いを、字数を気にせずリリースできるから、と語っていらっしゃるのを目にしたけど、字数を気にせずにネット上で連載されたものを紙の本にするとこうなるのだな。今は存在しない料理店の思い出が詰まった「役に立たないグルメガイド」、だって店がもうないから。記憶の糸を手繰り寄せるグルメガイドは、いずれもセピア色(ぷっ)を纏っている感じ。食べたものではなく、食べた自分への思いが綴られているようだ。
2021/11/29
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- ISBN
- 9784813804383
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- 2019-08-10
- ISBN
- 9784768435724
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