思想地図β vol.1
思想地図β vol.1 / 感想・レビュー
ころこ
批評誌『ゲンロン』の先行雑誌であり、ムックのような『思想地図』の後継誌ですが、4号であえなくこのプロジェクトは終わってしまいます。宇野常寛や福嶋亮大など現在はいなくなった面子や、村上隆のようなビックネームがイベントをやらずに対談だけで出ていて現在のマネタイズの効率性から考えると甘い構成になっていたり、性表現がテーマとなっているため性表現のオタク臭い画が差し挿まれていたりとツッコミどころが沢山あります。書く方も一生懸命なのでしょうが、読者に読ませないぞというテンションが伝わってきて、ゼロ年代批評っぽさがかえ
2021/11/09
ドン•マルロー
ショッピングの項目のみ読了。ショッピングモールに関する東浩紀関連の書籍のなかでも、もっとも刺激的な一冊だった。
2020/02/23
壱萬弐仟縁
スーパーマーケットの第1号は、1930年ニューヨーク郊外に開業King Kullen(33頁上段)。モータリゼーションなくしてショッピングモールなし。クルマのない人は買い物難民。東先生によればショッピングモール(SM)の本質は、時間、速度の分断。自動車と徒歩とネットの時間の相違を共存させるSM(63頁)。年寄りは時間で測られると若者には勝てない。だがカネは持っている。だから、特殊詐欺の被害者になりやすい。川越敏司先生の、行動経済学の目指すものは社会全体の幸福、制度やルール、文字や慣習を変える(192頁)。
2013/11/22
takizawa
NHK出版の『思想地図』をより理想に近づけるために東浩紀自ら出版社を立ち上げて作った思想誌。人文知と自然科学の接点に興味を示している点,思想が現実の社会問題にいかに対応していくかを追求している点(都の非実在青少年問題を受けて条例改正推進派の猪瀬さんを交えての座談会を組んだり),読者と著者・読者と読者の交流を生み出す仕組み(友の会)を用意したことが特徴だと思う。編集長の負担は重く,誌面も東さんの人脈頼りなのがやや不安要素。『東京から考える』の続編ともいえる座談会「ショッピングモールから考える」はオススメ。
2011/03/22
yamikin
ショッピングモールは現代社会でかなり普及しているものなのに、それに対する言論空間はショッピングモールを否定的に語るばかりでかなり一面的であったことに違和感があった者としてはこういった本が出ることはとても喜ばしいことだ。自分も街を歩きながらその街を語りたくなる。そう、書を読んで街に出たくなる本。あと、やっぱり水というインフラビジネスの可能性は看過できないな、と。
2011/01/24
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