大人からの絵本デビュー者募集! 『MOE』編集長コラム「大人が絵本を読むのって変ですか?」第1回
更新日:2018/4/11
ダ・ヴィンチニュースは、雑誌読者のことを一番よく知っている各雑誌の編集長コラム企画をスタート! 『コロコロコミック』和田編集長に続いて、第2弾は絵本の雑誌『MOE』の門野編集長です。
はじめまして。今回より絵本のある暮らしをテーマにお届けしている月刊誌『MOE』のみどころ案内と絵本の魅力をお伝えする編集長の門野です。
ただ編集長とは名ばかりで、MOE編集部に配属されてわずか9カ月。絵本に関してはまだまだシロウトなわけで、とてもじゃないけど絵本ファン代表みたいな顔はできません。
この場を借りてみなさまといっしょに絵本の楽しさを発見していきたいなと思っています。
もちろん、MOEの部員はみんな絵本のエキスパートなので安心してください!
なぜか絵本って大人になるとほんとに読まなくなるんですよね。僕も小学生の途中からあまり読まなくなり、会社に入ってからはずっとマンガやアイドルたちのグラビア漬けの生活で、恥ずかしながら小さい頃あんなに読んでいた絵本のことはすっかり忘れていました。
絵本雑誌の編集になってまず思ったのは「自分はどんな絵本を読んで育ったんだっけ?」ということ。すぐに実家へ電話してみたのですが「あげちゃったから、あんまり残ってないと思うよ。」とのたよりない反応が……。
あきらめきれず実家へ絵本捜索のために帰省した結果、かなり少なくなっているけど思っていたよりは多くの絵本を発掘することに成功しました。
とりあえず実家から会社へ宅急便にて送付。
絵本の大好きな部員たちから、「貴重な名作絵本がいっぱいあってスゴイ!」とほめて(?)もらってちょっぴり誇らしい気持ちになった単純な門野でした。
眠っていた絵本たちを読みなおしてみると、不思議なもので次々と記憶がよみがえってくるものなんですよね。さらに大人が読んでも十分に面白い!
「絵本すごいぞ! 子どもの読みものだと思ってバカにできないぞ!」
40歳過ぎてから絵本ファンデビューをしちゃいました。
そんなわけで、僕と同様に絵本を忘れてしまっている大人たちにもだまされたと思って絵本を開いてもらいたい。絵本ファンになってもらいたい。あわよくば『MOE』の読者にも…。
次回以降、おすすめの絵本などを紹介させてもらいます!
つまらない自己紹介から気分を変えて9月1日発売の『MOE』10月号の紹介とまいりましょう。表紙と巻頭では、大人女子を夢中にさせる人気画家「ヒグチユウコ」さんを大特集。
今回もヒグチユウコ特集恒例のステキなふろくが!
「かわいい形の猫便箋」絵柄が2種のBIGサイズ
さらに、とじこみふろく「いらないねこ」シール!!
特集内容は、
○絵本『いらないねこ』と話題を集めた画集『BABEL』についてのロングインタビュー。
○糸井重里さんが語るヒグチユウコの魅力。○度肝を抜かれるコスプレでの仲良しの羽海野チカさん、コンドウアキさん、名久井直子さんとの誌上座談会。○展覧会レポート。○かわいいグッズの数々を紹介。などなど盛りだくさんの総力特集!
特集内でとくに注目は「読者からの30の質問にお答えします」。なんとヒグチさんが読者からの質問に描きおろしイラストで答えるコーナー。実は担当編集以外、僕を含めて作家さんのことで知らないことって多いんですよね。
「海洋生物で何が好きなのか?」「肩はこらないのか?」「あのキャラクターはどうやって生まれたのか?」などなど。僕も知ることができて良かったです。
その他にも、ミニチュアアートやピーターラビットなどおすすめ特集がありますが、きれいな写真がいっぱい掲載された雑誌です。まずは、パラパラ眺めてみてください!
『月刊MOE』最新号は9月1日(金)発売!
9月1日はヒグチユウコ最新絵本『いらないねこ』も発売。
ステキな販売台も皆さまをお待ちしております!
門野隆(かどのたかし)編集長
1974年生まれ。早稲田大学法学部を卒業後の1999年に株式会社白泉社入社。青年漫画誌『ヤングアニマル』にて15年、「コンテンツビジネス部」にて2年を経て、2017年12月よりMOE編集部所属および編集長に。MOE編集部に来てはじめて子どものころ意外とたくさんの絵本を読んできたことに気づく。
▶『MOE』公式サイトはこちら
▶次回の門野編集長のコラムは、10月3日頃更新予定です!