結婚、仕事、財運も欲しいものが思いのままになるという吉方位旅行に行ってみた!

占い

更新日:2018/12/7

『開運おでかけ手帖』(飛鳥新社)

 行くだけで運気が上がったと実感できる開運法“奇門遁甲”がネットなどで話題になっています。簡単にいえば方位と時間をあわせておでかけする開運術。有名脚本家や辛酸なめ子さんも実際に行い、効果を実感されていると聞いて思わず前のめりになりました。効果抜群なのだそうですが、日程、方角、時間などを調べる必要があり、専門家でないとわかりにくいのが難点。そんな難解な奇門遁甲を初心者でも使えるよう、分かりやすくまとめた『開運おでかけ手帖』(飛鳥新社)が出版されました。本には「旅行の10日後に彼氏ができた」「突然の収入アップ」「大きな契約で300万円」「2カ月で結婚が決まった」などの体験談も。これは試してみないわけにはいきません。 

日付ごとに、吉方位や効果などが分かりやすくまとめられている。

■まずは、叶えたい効果と方位と時間を調べて、よし出発!

 本書によると、この日は「北東」の方角が大吉、効果は「飛鳥跌穴=棚ぼたラッキー」、日帰りは最低50km以上という条件つきなので、交通便利な秩父に決定!確実に効果を上げるには「温泉」と「神社」と「地元産の食事」が必須なのだとか。池袋から西武特急レッドアロー号に乗ること約1時間半。たどり着きました秩父!

 早速、秩父神社へと向かいます。秩父神社は落ち着いた静けさでパワースポットとしても有名です。神社には有名な彫刻があり、三猿は円滑な人間関係を運び、虎は子宝や安産祈願の成就、フクロウは学力向上や知恵、龍は出世や仕事運上昇、縁結びなど幅広いご利益があるそう。たくさんのご利益がいただけそうです。

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 お参りがすんだところですっかり時間は夜にさしかかり、暗くなる前に西武秩父駅前温泉に移動。施設内にあるフードコートで開運に必須の「地元産の食事」を探すことに。みそポテト、わらじカツ、秩父そばなどが並ぶなか、秩父味噌ラーメンをセレクト。味は味噌の香りも十分においしさ満点! ごちそうさまでした。

 食事が終わるとすっかり日も暮れ、いそいそと温泉に入ります。露天風呂からは大きな月が! 忘れていましたが、この日は中秋の名月。露天風呂につかりながら美しい月を眺めるなんてちょっとラッキーすぎる! 小さな幸せに浸りつつ、名湯を満喫しました。きっかり4時間を過ごしたあと、特急に乗り込もうとしたそのとき、目に入ったのは売店で売られている地酒「武甲正宗」。特急に乗り込み、地酒のワンカップで一人酒しながら車窓からは名月が見えていい気持ちに。月に車窓に地酒にと揃い踏みで、超とんぼ返りな日帰り旅行でも十分に秩父を堪能できたのも、ご利益のおかげでしょうか。

■気学方位取りの5倍の効果! あらゆる望みが叶う開運法

 お次は、一泊開運旅行にトライ。日程表から叶えたい希望にあわせて吉方位を確認。今回は「南東」の方位へ。「棚ぼたラッキー」に時間の「丙奇得使=財運、仕事運に吉」も加えてしまおうという計画です。ちょっと欲張り過すぎかなとも思いますが、せっかく出かけるのであればダブルラッキーで行きたいところ。同じ方位術の気学と比べると5種類の方位盤を使う奇門遁甲は、気学の方位取りより5倍以上の効果があるというから期待してしまうのも当然!?

 東京から南東を調べると太平洋に出てしまうので行けるところは房総半島だけ。一人旅なので温泉宿でなく房総半島の温泉つきビジネスホテルを予約しました。

 吉時間の朝の9時から2時間以内に東京駅を出発しなければいけないので特急わかしおに時間内に乗り込みます。宿泊駅にはめぼしい場所がないため、車中で近隣のパワースポットを調べて寄ることに。

 約1時間半後に安房小湊駅に到着。まずはとりあえず腹ごしらえ。「房総といえば魚介でしょ!」と、地元でも魚定食で有名な食堂に。おしゃべりな名物店長がいるお店で、サービスで大きなエビをおまけでつけてくれました。店長にこれから行くパワースポットの神明神社について聞いてみると、なんでもお水取りができる場所なのだとか。幸いなことにこの日はペットボトルを持っているのでお水ももらえそう。路線バスは1~2時間に1本しかないため、店長がタクシーを呼んでくれました。とても親切な店でラッキーでした。

 タクシーでたどり着いた天津神明神社は「房総伊勢の宮」といわれている有名な神社でした。平日とあってそれほど人はおらず快適な静寂を楽しんでいると、その月のお言葉を書いた神訓をいただけました。境内を見渡すと確かにお水取りができる場所ともうひとつお砂取りができる場所が! あれもこれも無料で分けていただけるなんて、なんて徳の高い神社でしょう。ここに来られてよかった!と気分も高まります。

 そこから宿泊ホテルのある勝浦駅に戻りチェックイン。小休止の後に温泉へ! ここは勝浦の有名ホテル系列なので、徒歩5分先にあるホテル内の温泉に入れるという特典付きです。最上階にある展望風呂に行ってみるとなんと太平洋が見渡せる絶景大浴場! このホテルがなぜ有名なのかをやっと理解しました。あいにくの曇天でしたが、房総の透明な海が見えてリゾート気分も盛り上がります。

 なんて贅沢な時間…と温泉にひたっていると、なんとそこには黄金風呂(撮影不可)が設置されていました。試しに入ったらあら大変! お湯がやわらかいというかお湯がするりと皮膚になじんで離れない感じ。なんなのこの感触!! 入ったら最後、気持ちよくて出られない、出たくない…。黄金風呂近くにある鶴の舞いのブロンズ像もこの気持ちよさを祝福していると思えてくるから不思議。体から先ほど神明神社でいただいた幸運のパワーがあふれてくるような…。黄金風呂に入って一度は出ましたが、どうしても再び入りたくてたまらない。二度目に入るとむしろ黄金で浄化されている気も。

 もともとそれほど温泉が好きではないのですぐ出る派なのですが、お湯のまろやかさとその気持ちよさといったら!幸いなことにホテルはあまり混んでいない時間帯で、ほぼ大浴場を独占。からだの向きを変えてみると、黄金風呂に入りながら大海原を眺められるという考えられない贅沢さ。系列ビジネスホテル宿泊ですが、わずか7000円でこんな贅沢を味わえるなんて…。いえいえ、温泉入場券を持っているのでぜんぜん後ろめたくありません。むしろラッキー! こんな素晴らしい体験ができるなんてもう奇門遁甲サマサマです!

 徐々に混みだしたので黄金風呂を十分に堪能して大浴場を後にしましたが、さすが高級ホテル。リラックスルームで無料マッサージ機を思う存分使えるし、リラックスルームからも海が見えるし、もう仕事とは思えないほど勝浦を堪能しました。夜はあいにくの雨なのでビジネスホテル併設のレストランで海鮮天丼を。不思議なことに丼ごと持ち帰り、部屋で食べてもいいというご厚意をいただき、のんびり部屋で本日2匹目の大きなエビをいただきました。ああ、極楽……。ラッキーな方向に行くとラッキーなことが続く! 幸運を求めて開運旅行に行くと改めて人の優しさや小さな幸せに気づかされます。その上、この奇門遁甲本来の幸運効果が出るのは2ヶ月後とのこと。更なるラッキーにも期待できそうです。

 イラスト入りでかわいい『開運おでかけ手帖』は高度な技術が必要だった奇門遁甲を、ひと目でわかる表にまとめてあるので誰でもすぐに活用できるのが嬉しいところ。今まで専門家に聞かなければわからなかった吉方旅行のコツを解説してくれ、その上、パワースポットの案内まであって至れり尽くせりな一冊。手軽なのに効果が高いこの本に巡りあった人はそもそも運がいいのかもしれないです。

文=カシハラ@姐御